シャーベット氷など

京都府漁業協同組合湊支所の取り組みをご紹介します。保存方法も色々あるんです。

流動海水氷(フローアイス)とは

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海の鮮度をそのままに。

フローアイスは、海水をマイナス2℃まで冷却して、シャーベット状の海水氷を作り出す冷却媒体です。

従来の砕氷を混ぜてつくる氷水は、砕氷の量を増やす分だけ塩分濃度が薄くなりますが、自然海水から製氷する流動海水氷であれば、基本的には海水と同じであり、解ければ元の自然海水となり、塩分濃度は変わりません。その結果、海から揚げたばかりのような鮮度を保ち続けることが出来ます。

また、通常の真水の氷(プレートアイスやブロックアイス)と比べ、3~4倍も冷却速度が速く、さらに魚の表面をすっぽり覆い、塩分濃度3%以上の冷海水を即時に冷却し、マイナス2℃の海水流動氷にすることができます。

従来のシメ水及びシメ氷よりさらに効果があり、流動海水氷は柔らかくて魚体を傷付けないため、よりよい鮮度の維持が可能な革命的な冷却手段です。

流動海水氷(フローアイス)の良いところ

1:シャーベット状の柔らかい氷で魚体を傷付けません。
シャーベット状の氷は氷塊が小さく、柔らかいため魚体を傷つけません。
2:塩分濃度が自然海水とほぼ同じだから、味が落ちない。
魚の細胞の塩分濃度とほぼ同じに調整できる為に、魚の味が落ちません。
(特にイカ等、真水に弱い物に良い)
3:鮮度を長く保つ
魚を急速に冷却できることによって、魚体の変色等を防ぎ、死後硬直及び腐敗を遅らせる効果があります。
4:紫外線殺菌効果で食中毒を防ぐ
濾過器及び紫外線殺菌装置を組込み、現在問題となっている腸炎ビブリオ菌等による食中毒の予防対策を整えており、更に安心で安全な漁獲物の提供ができます。
5:氷と氷がくっつかない。
氷の周辺に塩分がある為に氷と氷がくっつかず、シャーベットの状態をキープできます。

京都漁協では流動海水氷(フローアイス)をこのように使っています。

1:漁獲時の魚体締め氷(沖ジメ)に使用する。
2:生鮮魚介類の洗浄水として使用する。
3:魚槽または生鮮魚出荷容器の中で魚の冷却用として使用する。
4:魚自動選別機のシャワー水として使用する。
5:活魚に適した温度の海水を造り使用する。

フロー・アイスによる魚の冷却性能

フロー・アイスは、微粒子の氷の結晶が冷却した海水中にシャーベット状のように混在しており、魚の表面をすっぽり覆うことができます。氷の結晶が密接に魚とコンタクトすることにより、又氷の大きな潜熱により、下記の図のように魚を急速に冷却し、その結果、魚の鮮度を保ち、魚の色つやを保持し、バクテリア等が成長するのを防ぎます。