北海道|長万部地区地域水産業再生委員会
長万部漁業協同組合
取組概要 | ホタテの高鮮度輸出への取組 |
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キーワード | 活魚出荷 活貝 活け締め |
販路 | 域外流通 |
取組タイプ | 安全・衛生管理 |
魚種 | ホタテ ホッキガイ ウニ ナマコ タラ |
浜プランの取組内容
①衛⽣管理の向上による⿂価対策(ホタテ養殖漁業80経営体)
・ホタテ養殖漁業者及び漁協は、中国など海外からの需要の⾼まりや国内消費者の安全意識の⾼まり等を踏まえ、⻑万部漁港における衛⽣管理の強化に取り組む。具体的には、道の協⼒を得て、関係漁業者及び⻑万部漁協は、ホタテ⾙の⽔揚げに際して⾙殻洗浄⽅法や選別時の規格などにかかる取扱いマニュアルを作成する。その上で、その周知徹底を図るため、荷受け者である市場職員とも連携し、衛⽣管理研修会を開催し衛⽣管理の意識の啓発・普及に努めるとともに、漁港機能の保全を図るべく北海道へ保全整備の要請を⾏いつつ⾃らも漁港における各種作業にかかる動線を整理し輻輳化を回避する(⽔産物への細菌混⼊リスクの低減に努める)ための漁港内の作業ルールを設定する。なお、確実に冷却殺菌海⽔及び海⽔氷を⽤い5℃以下とするべく、これまでホタテ⾙運搬の主⼒である⽊箱タンクからメッキ製タンクへ移⾏することで、低温管理によるホタテ⾙の鮮度管理を図ることを通じて東南アジア向け輸出販売の拡⼤を図る。
②鮮度保持の向上・ブランド化の推進による⿂価対策(定置漁業92経営体・採介藻漁業92経営体・その他漁業(ホッキ⾙漁業45経営体・底建網漁業30経営体・各種刺し網漁業10経営体))
・定置網、底建網、刺網漁業者及び漁協は、消費地販売店からの需要に応じ、活⿂及び活〆販売の導⼊を図るため、漁船への氷の供給⽅法を統⼀し活⿂⽔槽の⽔温を殺菌海⽔を使⽤しつつ5℃以下に保つこととし漁獲物を⾼い鮮度で均⼀化できる出荷体制の構築に努めるべくルールを定める。また、活〆技術の普及を図るため、漁協が中⼼となり関係漁業者への活〆講習会等を開催する。
・採介藻、ホッキ⾙漁業者は、消費者ニーズに応えるため、漁協荷捌所の畜養施設を拡⼤し「活」保管を⾏い、砂抜きの徹底(ホッキ⾙のみ)と消費地市場の市況を勘案しての調整出荷による⿂価の向上、さらには荒天時等にも安定して出荷することで量販店の信頼向上に取り組む。
・刺し網漁業者及び漁協は、近年、北海道漁連が中⼼となって進めているスケソウダラの海外出荷を確実かつ継続的に⾏うべく、殺菌海⽔の使⽤や加⼯業者の要請を受けてのプラスチック容器を導⼊などを含め、鮮度管理や衛⽣管理のあり⽅を検討し、衛⽣的な流通体制の構築に努める。
③ザラボヤ対策(ほたて養殖漁業80経営体)
・ホタテ養殖業者及び漁協は、ヨーロッパザラボヤの異常付着による養殖ほたて⾙の⽣育阻害、⾙の脱落や斃死を減少させるための洗浄作業、駆除したザラボヤの全量回収後の堆肥化処理などの漁場環境保全対策の実施及び、駆除に必要な機器の導⼊を順次図り、徹底した駆除対策に努めることで、⽔揚量の増加と有害⽣物の根絶を⽬指す。
④資源の増殖(定置漁業92経営体・採介藻漁業92経営体・その他漁業(ホタテ⾙養殖漁業80経営体・ホッキ⾙漁業45経営体))
・全漁業者及び漁協は、⿂種ごとに体⻑制限基準を⾃主的に設定し遵守するとともに、ホタテ・ホッキ・ウニなどを対象に⽔産指導所・⽔産試験場などの協⼒を得て、資源量調査や地元ホタテ種苗の安定確保を図るためのラーバ調査の実施を通して資源管理に努める。また、定置網漁業者はマツカワ稚⿂の放流(H26年度は2万5千尾:あわせて標識放流等の試験調査も⾏う)、採介藻漁業者はナマコ種苗⽣産技術の取得に努めつつ安定した放流に努める。
・また、採介藻漁業者は各漁港内に付着する稚ウニ及び稚ナマコを有効活⽤するため、天然藻場の状況を把握しつつ雑海藻駆除などに取り組み藻場の成⻑⼒の向上を図るとともに、摂餌⼒との間で均衡をとりつつ稚ウニや稚ナマコの移植放流を実施する。また、ホッキ⾙漁業者は海底耕耘による漁場整備を⾏いつつ、ホッキ稚⾙の過密状態の改善を図るための移植放流に取り組む。
⑤販売促進(全漁業種類)
・全漁業者と漁協は、札幌など⼤消費地への販売促進活動を⾏うための販売戦略を定めるとともに、全ての漁業種類で、産地直販、販売促進イベントなどを通じて、地元産⽔産物の知名度向上と販路拡⼤を図る。
団体情報
JF・団体名 | 長万部漁業協同組合 |
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住所 | 〒049-3519 北海道山越郡長万部町字旭浜159-10 |
電話番号 | 01377-2-3126 |