北海道|いぶり噴火湾地区地域水産業再生委員会

いぶり噴火湾漁業協同組合

取組概要 衛生管理の向上による付加価値向上
キーワード 学校給食
料理教室
噴火湾ホタテ
販路 域外流通
取組タイプ 安全・衛生管理
魚種 ホタテ
マツカワ
ナマコ
アワビ
カレイ

浜プランの取組内容

(ホタテ貝の品質向上)
・ほたて貝養殖漁業150経営体及び漁協は、海外需要の高まりや国内消費者の安全意識の高まり等を踏まえ、衛生管理徹底のため、ホタテ貝の水揚げに際し貝殻の洗浄方法や選別時の規格等に係る取扱いマニュアルを策定する。
また、漁協は、その周知徹底のための研修会を荷受け者である市場職員と連携して開催し、衛生管理意識の普及・啓発に努める。さらに、有害生物駆除や沖洗い機の活用による成長促進に取り組むことにより斃死率や脱落率の低下が可能となり、その結果、長期間の海中養殖が可能となることから(下記参照)、各漁業者が一部のほたて貝の出荷時期を順次、シフト(「2年貝」について11月~翌3月までの出荷を、「残存貝」として翌6月~7月までの出荷に変更など)することで、身入り・歩留まりが良い高品質のほたて貝の生産を行う。

当地区のホタテ貝養殖は主に、
0齢(当年貝)7月頃から採苗を行い、仮分散、本分散後、翌年3月頃から「耳吊養成」に移行し、1齢(2年貝)11月頃から成貝の出荷となる
①「2年貝」
11月から出荷開始、翌2月~3月中旬に出荷のピークを迎え3月末に終了
②「残存貝」
2年貝出荷終了後の6月中旬から7月に出荷するもの
の2つの出荷区分があり、
「残存貝」の中でも、ホタテ貝殻の大きさ(殻径)によって、「A貝」9㎝以上のA規格品、「B貝」9㎝未満のB規格品に選別され取引される。
2年貝での出荷でも、出荷シーズン前半よりシーズン後半での出荷、また、2年貝での出荷より残存貝での出荷の方が、生育が進み大型で身入りが良いホタテ貝の出荷が可能となり、販売単価も高くなるが、近年は、有害生物付着(ザラボヤ等)の影響によりホタテ貝の成長不良が増加し、斃死率・脱落率が高くなり、出荷時期の調整が非常に難しい状況であった。
2年貝での出荷でも、出荷シーズン前半よりシーズン後半での出荷、また、2年貝での出荷より残存貝での出荷の方が、生育が進み大型で身入りが良いホタテ貝の出荷が可能となり、販売単価も高くなるが、近年は、有害生物付着(ザラボヤ等)の影響によりホタテ貝の成長不良が増加し、斃死率・脱落率が高くなり、出荷時期の調整が非常に難しい状況であった。

(ザラボヤ対策)
・ほたて貝養殖漁業150経営体及び漁協は、噴火湾ほたて生産振興協議会と協力しヨーロッパザラボヤ等有害生物の異常付着による養殖ホタテ貝の生育阻害、貝の脱落や斃死を減少させる為の洗浄作業、駆除したザラボヤの全量回収、回収後の堆肥化処理など漁場環境保全対策を実施し、徹底した駆除対策に努めることで、水揚量の増加と有害生物の根絶を目指す。

(資源の増殖)
・採介藻漁業110経営体は、ウニ、アワビの種苗放流や資源モニタリング、海藻等餌料の豊富な好漁場へのウニの深浅移植の実施により、資源の維持増大を図る。(なお、移殖を行った藻場海域でも、ウニの過密化により藻場が荒廃しないよう、適正な密度管理に努める。)
また、栽培漁業振興公社の協力によりナマコ種苗の種苗放流に取り組むとともに、出荷の際に規格外(100g以下)や傷ナマコとして仕分けされたナマコについて、適正な資源利用と出荷時の品質向上を目指し、一度海中に放流し健全な状態で再度漁獲することに取り組む。
・各種刺し網漁業44経営体、定置網漁業18経営体及び漁協(その他兼業で行う底建網漁業を含む)は、栽培漁業振興公社や関係漁業者等で構成される「えりも以西栽培漁業推進協議会」、管内増殖事業協会と連携し、マツカワ種苗放流及びサケ人工孵化放流事業に積極的に取組み、資源の維持増大に努める。
また、ハタハタ産卵場としての藻場造成の促進を北海道庁に要請するとともに、漁業者自らも同漁場の効果的な活用を図るため、胆振地区水産技術普及指導所の協力により、藻場生育状況やハタハタ資源量等のモニタリングに努め、資源量の確実な増加に取り組む。

(魚価の向上)
・各種刺し網漁業44経営体、定置網漁業18経営体及び漁協(その他兼業で行う底建網漁業を含む)は、近年魚価が低迷しているアカガレイについて、主に道外(関西圏、北陸地方)で需要があることを踏まえて、消費地ニーズ(出荷方法等)の把握に努め、加工処理方法やニーズにあった形での出荷サイズの統一化などに取り組む。また、近年漁獲量が増加しているソウハチカレイについても、同様にニーズの把握に努め、道内外向け新規販路の開拓、並びに新たな出荷方法等について検討する。
また、ヒラメや、マツカワ、マガレイ、イシガレイ等のカレイ類については、殺菌海水を使用した畜養水槽による活保管と販売、出荷調整による付加価値向上に取り組む。

(漁業経営の安定)
・採介藻漁業者110経営体及び漁協は、ほたて貝養殖漁業への偏重に対し、他魚種の養殖や漁獲による複合的な漁家経営の実現に向け、次の取り組みを行う。
①ほたて貝漁業を高齢により廃業した漁業者による採介藻漁業への転換推進のため、未活用となっている海藻類(ワカメ、フノリ等)の、顧客ニーズに合わせた出荷方法の検討及び出荷体制の構築を図る。
②沖合に生息することで未活用となっているエゾバフンウニを港内で畜養することで、出荷時期及び身入りの調整により通年出荷体制の構築を図る。
③ほたて貝漁業の既存養殖施設を用いた養殖が可能であるマボヤ及びアカボヤの養殖を実施するとともに、出荷体制の構築を図る。

(消費拡大)
全漁業経営体及びいぶり噴火湾漁協は、噴火湾胆振海区漁業振興推進協議会と連携し販売戦略を定め、「噴火湾ホタテ」をはじめとした水産物の販売促進活動への参画により、消費拡大に向けたPR活動を実施するとともに、小・中学校を対象とした地域水産物の普及や食育活動の一貫として、学校給食へのホタテ貝の提供のほか、ホタテ貝を用いた親子料理教室の開催により、ホタテ貝の新たな調理方法の周知により消費拡大を図る。

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※上記は、水産庁ホームページに掲載の浜プランの内、取組初年度の内容を転載しています。

団体情報

JF・団体名 いぶり噴火湾漁業協同組合
住所 〒049-5603 北海道虻田郡洞爺湖町入江300
電話番号 0142-76-2115