長崎県|長崎市みなと漁協地域水産業再生委員会

長崎市みなと漁業協同組合

取組概要 水産物の高付加価値化
キーワード 蓄養
クラッシュアイス
販路 その他
取組タイプ 鮮度保持(〆・裁きなど)
魚種 カタクチイワシ
アジ
サバ

浜プランの取組内容

1 水産物の高付加価値化
(1)漁獲物の選別 
 当地区のまき網漁業は、煮干の加工原料となるカタクチイワシを主に漁獲しているが、カタクチイワシの型が大小不揃いであり、それに加えてアジ、サバ等の鮮魚も一緒に混じって漁獲されている。
 現在、漁業者は、出荷の際に、これらの漁獲物を魚槽より一旦ホッパータンクに吸い上げた後、そこからコンベアーでくみ上げ、長さ2m30cm、直径6cmの円柱状の鉄製ローラー15本を回転させ、魚を滑らせることで小型のカタクチイワシとそれ以外に選別する。さらに残った混獲物について、長さ1m50cm、直径6cmの鉄製ローラー13本を第1段階と同様に作動させ、中型のカタクチイワシとそれ以外の魚に選別する。最後に残った混獲物について、長さ1m50cm、直径8cmの鉄製ローラー9本を第1段階及び第2段階と同様に作動させ、大型のカタクチイワシとアジ・サバ等の鮮魚に選別することにより、混獲された漁獲物を4種類の大きさに選別している。 以上のように混獲物を大型選別機で選別しているが、野外に設置されているため回転部分の腐食が進んでいる。腐食により、ローラーが等間隔で作動できないことや、回転しなくなることがあるため、処理速度が低下しており、漁獲物の鮮度が低下し、魚価にも影響が出ている。加えて、同様の理由により、選別の精度も低下しているため、一部手作業での選別を行っているものの、安い単価で処理せざるをえない状況である。
 このため、漁協及び漁業者は、漁獲物の鮮度及び魚価を向上させ、出荷に係る漁業者の作業効率を高めるため、選別の精度を向上させるための大型選別機の改良及び大型選別機の効率的な利用について具体的な検討を行う。
(2)短期蓄養による魚価の向上
 現在、まき網漁業では前日までの漁の状況等を踏まえ大型のカタクチイワシ・アジ・サバ等の漁獲が期待される場合には、活魚用運搬船を同行させ漁獲物を活魚として漁獲された当日に出荷しているが、漁獲の状況により価格が大きく変動し安定した価格での販売が困難な状況にある。現在2基の海上生簀で一部短期蓄養を実施しているが、生簀の数が少ないため、活魚出荷が可能な全ての魚種を混養している状態であり、生存率の低下やスレ等により思うような魚価の向上に繋がっていない。
 このため、漁業者及び漁協は、漁獲物の品質及び魚価を向上させるため、海上生簀の規模の拡大及び効率的な利用方法(大型カタクチイワシ・アジ・サバ等の魚種別に短期蓄養する等)を具体的に検討する。
 また、県外のカツオ一本釣漁業者と協議し、加工原料として適していない脂肪分が多いカタクチイワシを活餌として販売することを具体的に検討する。
(3)鮮度・品質の保持
 現在、漁獲物に使用する氷は、角氷を貯氷庫で保管し、必要に応じて砕氷し、粒氷の状態で使用しているため、箱立ての際に魚体を傷つけることがある。 
 このため、漁協、一本釣漁業者及びはえ縄漁業者は、簡易製氷機を新たに整備して粒氷に換えてクラッシュアイスを使用することにより、漁獲物の鮮度と品質を保持し魚価の向上を図る。
2 漁場生産力の向上
 当漁協管内では、沿岸域でのウニや植食性魚類の増加等により、磯焼け地帯の拡大が進んでおり、磯焼けによる海藻類の減少は、魚介類の資源の減少につながり、沿岸漁業に影響を与えている。このため、漁業者は、ウニ類や植食性魚類の除去等による漁場環境の保全に努める。また、カサゴ等の種苗放流を行い資源の維持・回復を目指す。

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※上記は、水産庁ホームページに掲載の浜プランの内、取組初年度の内容を転載しています。

団体情報

JF・団体名 長崎市みなと漁業協同組合
住所 〒850-0976 長崎県長崎市毛井首町1-158
電話番号 095-878-5366