鹿児島県|

江口漁業協同組合

取組概要
キーワード
販路
取組タイプ
魚種 バショウカジキ
シラス

浜プランの取組内容

①魚価向上
1)鮮度保持技術の向上による魚価の向上を図る
・一本釣漁業者は、主な漁獲物であるサワラ・サゴシについて、血抜きが不十分であると臭みが強くなり商品価値が落ちることから、活き締め及び船上血抜きの徹底を行い、品質向上を図ることで魚価の向上を図る。
・吾智網漁業者は、高水温期で漁獲量が少なくなる秋口にカジキ流し網漁を行い、バショウカジキを夜間に漁獲しているが、流網の巡回回数を増やし(1時間おき→30分おき)、網にかかったカジキを早期発見し、迅速な水揚げを行うことで品質向上を図る。

2)活魚取扱量の増加による魚価の向上
・本年度当初は、既存の活魚水槽(32t)だけでは収容力が不足していたことから、漁業者は活魚で出荷できる魚であるにもかかわらず単価の安い鮮魚での出荷を余儀なくされることもあった。このため、漁協は、新たに4t活魚水槽を整備したが、これを活用して漁業者は活魚出荷を増加させ魚価の向上を図る。・吾智網漁業者は、これまで漁獲物を船倉水槽を用いて搬送しているが、夏場高水温になることにより、搬送中に魚が弱ったり、斃死することが多い。このため、吾智網漁業者は、船倉水槽等へ純酸素を送る機器と船倉水槽水温を20℃以下に保つ機器を装備し、これを活用して搬送することで、単価の高い活魚としての取扱量を増やし魚価の向上を図る。

3)漁協による水産物小規模卸売市場での買い支え
・漁協は、日置市が整備した物産館施設「江口蓬莱館」を指定管理者として運営しているが、新鮮な海産物と地元食材を利用したレストランが好評で、年間40万人以上の来館者と約10億円の売上高がある。漁協は、今まで以上に漁業者が水揚げする魚介類を江口蓬莱館向けに仕入れることにより、漁業者の収入向上を図る。

4)急速冷凍機を活用したバショウカジキの周年販売
・吾智網漁業者が漁獲するバショウカジキは、地元の特産品として重用されるが一日5本以上水揚げされると地元消費だけでは賄い切れないため市場価格が下落する。一方、漁協は、平成25年度に整備した超低温冷凍庫を活用することにより、バショウカジキをある程度ストックし、周年供給する体制を築くことができることから、漁協はバショウカジキの買い支えを行い、魚価の向上を図るとともに周年供給体制を築く。

②販路拡大
1)物産館・直売所の販売力強化
・漁協は「江口蓬莱館」での独自販促イベントを年5回開催から更に5回程度増やすことで、集客数と販売額の増加を図る。
・漁協は、吹上町で開設している直売所(吹上浜おさかな館)に新たに冷蔵ショーケースを整備し販売額の増加を図る。また、近隣物産館(ひまわり館)での水産加工品等の販売に新たに取り組む。
・漁協は、西薩海道や日置市直売所ネットワーク等各種団体とタイアップしたイベントを日置市内外の直売施設で新たに実施(年3回程度)する。
2)商談会への出展
・漁協は、東京・大阪で開催されるシーフードショーに新たに出展し販路の開拓に努める。
3)魚食普及活動の推進
・日置市は、江口蓬莱館他日置市内物産館5館に映像放映機器を整備し、併せて地魚や水産業の魅力を伝える映像コンテンツを制作し放映することで、消費者の水産業・地魚への理解と興味を深め魚食普及に繋げる。・漁協は、旬の地魚(2月:ヒラメ、4月:マダイ、5月:しらす、9月:バショウカジキ)を使用した試食イベントを日置市内各直売施設において実施し、魚食の普及・拡大に努める。
③6次産業化の推進
・機船船曳網漁業経営体は、上乾チリメンや釜揚げシラスを生産し、その殆どを共販で出荷しているが、市場価格に左右され赤字経営の一因となっている。このため、平成25年度に漁協が整備した急速冷凍機及び生しらす製造設備を活用することにより、本年度急速冷凍「生しらす」の商品開発を行い、高付加価値販売を行うことで漁業所得の向上に繋げる。また、生産した生しらすのブランド化を目指し、商標登録を行い、各種コンクールに出品する。

④漁業種類の複合化・新規就漁者の確保
1)観光地引き網漁の実施
吾智網漁業者の若手8名は、漁獲量の少ない高水温期の夏場を利用し、観光地引網漁体験を実施しているが、これまでPRしてこなかったこともあり、年数回の実施に留まっている。漁協及び漁業者は、今後、旅行会社や各学校に積極的にPRすることで、修学旅行生や漁業体験学習の取込みを行い、実施回数を増やすことで漁業所得の向上に繋げる。
2)新規就労希望者へ漁業研修の実施
行政・漁協・県漁連が一体となり、吾智網・刺網漁業就業希望者を対象とした長期の漁業実践研修を実施し、専業で漁業を営めるよう育成に務める。

⑤水産資源の増殖や漁場環境の整備・保全、漁港の整備等
1)水産資源の維持回復が図られるよう、県に対して共同漁業権内に増殖場を整備するよう要請する。
2)吾智網漁業者及び漁協は、マダイ・ヒラメ稚魚の放流を行い、水産資源の回復を図る
3)全漁業者は、藻場造成(アマモの播種)、市内流域で広葉樹の植林活動を行い、水質の改善と生態系の維持を図る。
4)重要な観光資源である吹上浜海岸の景観保護と海洋汚染の防止のため、漂流・漂着物の処理を、漁業者・行政等地域一体となって行う。
5)港内航路への砂堆積により、干潮時に航行が出来ない程支障を来していることから、漁業者及び漁協は、漁港管理者(江口漁港→鹿児島県、吹上漁港→日置市)へ定期的な航路浚渫を要請し、操業機会の確保に務める。
6)江口漁港内航路への季節風による砂堆積を防ぐため、防砂堤の整備について県に要請する。
7)江口漁港内に設置された浮桟橋(2基)が老朽化と塩害により、腐食が進行し、水揚げ作業に支障を来していることから、県に補修を要請する。

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※上記は、水産庁ホームページに掲載の浜プランの内、取組初年度の内容を転載しています。

団体情報

JF・団体名 江口漁業協同組合
住所 〒899-2203 鹿児島県日置市東市来町伊作田2101
電話番号 099-274-2326