岩手県|

久慈市漁業協同組合

取組概要
キーワード
販路
取組タイプ
魚種 サケ
サバ
ウニ
スルメイカ
ワカメ
ホタテ

浜プランの取組内容

以下の取組を実施する。

①【採介藻漁業における生産量の回復・安定化】

○ アワビ、ウニ、ナマコ種苗放流及びウニの移植の再開
漁協は、アワビ、ウニ等の主要種目の生産量・生産金額が被災後に減少し、平成25年度からアワビ、ウニ、ナマコの種苗放流、ウニの移植を再開しているが、被災前の規模に回復していない。
このため、漁協は、毎年度、地域再生営漁計画〔種苗放流(アワビ84.5万個、ウニ41万個、ナマコ7.8万個)、ウニの移植(68t)、餌料用コンブ給餌(376t)、増殖場の整備(5箇所)〕を実行し、震災前の生産量(アワビ36t、ウニ59t、ナマコ0.3t)の回復と安定化を図る。

○ アワビ放流効果調査及び適地放流の推進
採介藻漁業者、漁協は、アワビの放流効果を高めるため、漁場毎に放流効果調査(天然貝、放流貝の混獲率、生殖腺の把握)を実施し、その結果に基づいて、放流効果の高い漁場を厳選して放流する。
また、放流にあたっては、特定漁場に過剰に放流しないよう、水産技術センター・岩手県県北広域振興局水産部の指導のもと、漁場面積に応じた適正な放流密度となるよう放流数を調整する。

②【養殖漁業における生産量増大、生産性向上】

○ ワカメ、ホタテ養殖施設の効率的な利用推進
漁協では、漁業者の高齢化の進行や組合員の減少に伴い、今後、規模縮小により生産量の減少が懸念されているため、岩手県海区未来につなぐ美しい海計画に基づき、漁場管理を行ない、現状の施設台数(8台)を維持しつつ、震災直後の生産効率(ワカメ:0.15t/台)を向上(ワカメ:
0.17t/台)させ生産量を回復していくため、養殖業者へ営漁指導(自家採苗による経費削減)や養殖管理(間引きによる成長促進)など改善指導等を行う。

○ 新規養殖種及び漁場の開発
漁協は、外洋に面して貝類養殖ができない久慈湾で、国土交通省による湾口防波堤の整備(平成40年度)により、湾内の静穏域が生じ、貝類養殖が可能となることから、新たな養殖対象種のマカキ、アワビ、ホヤ等の養殖試験と漁場環境調査を実施し、平成30年度に新規漁場(漁業権を取得)を開発し、事業規模での新たな養殖に取り組み、養殖業者の経営の安定と収入増大を図る。

③【地域水産物の付加価値向上や地産地消活動】

○ 6次産業化の取組の推進
漁協は、二子地区で実施しているアワビ、ウニ等の漁獲からウニのむき身、焼きウニ等の加工製造、直売及び朝市で販売する6次化の取組をモデルとして、県や市の協力を得てモデル事例を他の地区の漁協理事、役員等へ紹介したり、現地交流・情報交換を行なったり、イベント用のぼり等の購入支援(県)を活用し、直売会や直売所の開設等を拡大・普及し、漁家の所得向上と地域の活性化を図る。

○高度衛生品質管理の推進
久慈市が策定し、岩手県から平成26年3月に認定を受けた「水産物高度衛生品質管理計画」に基づいて、全漁業者、漁協、加工業者、卸売業者、市は、標記計画協議会を毎年開催し、計画実施状況の検証及び改善を行ったり、衛生品質管理マニュアル(魚槽の施氷サケ7度以下、防鳥ネットの設置等)、サバ搬入時の氷チェクシートにより水温管理などを行ない、食の安心安全に立脚した、消費者から選ばれる産地を確立する
また、同計画に基づいた久慈市営魚市場用、市営魚市場に水揚げする定置網漁船用、久慈市漁協冷凍冷蔵施設用及び久慈市漁協製氷貯氷施設用の各衛生管理マニュアルのパンフレットを漁業者等に配布し周知徹底したりして、衛生管理に取り組む。
一方、採介藻漁業者は、生ウニの衛生品質管理のため、むき身作業時の衛生的な作業着の着用、殺菌海水の使用、保冷材等の利用による10℃以下(岩手県漁連が定める「ウニむき身作業の手引き」に規定する推奨温度)の低温管理を徹底する。

○ 漁獲物の高鮮度出荷、付加価値向上
漁船業業者は、漁獲物の価格向上を図るため、上記の「水産物高度衛生品質管理計画」で策定する取組を踏まえつつ、施氷によりスルメイカは5℃以下に保ち鮮度保持を徹底するとともに、スルメイカについて、船上でのイカ活チャ器による神経〆の超高鮮度スルメイカ出荷や沖で活イカを白醤油漬けした後、真空包装後に急速凍結した洋上沖漬けスルメイカの開発し、大手漁具・漁網製造会社との連携による東京都圏内の量販店などへ販売をするなど付加価値の向上に努める。

○ 地産地消や魚食普及等PR活動の取り組み
全漁業者、漁協及び漁協女性部は、市や地元商店街等によるイベント等へ参画・協力し、学校給食等での地元水産物の勉強会や献立への導入などの取組による魚食普及などの秋サケ、ワカメの地元水産物の拡販を図る。また、知名度アップに向けたパンフレットやホームページなどの作成等、広報活動についても検討していく。

○ 未利用・低利用の前浜資源の有効利用
漁協女性部は、今まで市場でも取引価格が低く浜で自家消費される程度の磯ツブ(コシダカガンガラ等の巻貝)や海藻(ホンダワラ、チガイソ)を道の駅や漁協直売会や朝市で販売できるよう付加価値をつけるため、加工品開発を検討する。

④【資源管理の推進】

○ サケ海中飼育での稚魚の健苗育成、適期放流の推進及び海産親魚の確保・供給によるサケふ化放流事業の安定化
漁協は、サケの回帰率向上を図るため、水産技術センター、県北広域振興局水産部、久慈川漁業協同組合、さけ・ます増殖協会、東北区水産研究所の指導・協力のもと、定置網で捕獲されたサケ海産親魚を久慈川漁協のふ化場へ提供し、種卵の確保を図り、来年春に同ふ化場からサケ稚魚の供給を受けて、海中で飼育し、健苗放流に取り組み、サケの水揚げ量の回復及び増大を図っていく。

○ 磯魚等の資源管理対策
漁船漁業者、定置網漁業者は、資源管理計画等による磯魚等の漁獲制限規制(ヒラメ30cm未満、マコガレイ・マガレイ20cm未満、アイナメ25cm未満、黒ソイ20cm未満、水タコ2kg未満の再放流)を遵守し、持続的に資源を維持し、安定的な水揚げ量、金額を維持していく。

○ 密漁対策
漁協は、密漁によるアワビ等の磯資源減耗を防ぐため、監視員、全漁業者、漁協、県、市及び警察等と連携し密漁対策(情報の収集、密漁監視・取締りの連携・強化等)に取り組む。

⑤【担い手づくり】

○ 青年グループ結成及び中核的漁業者の確保・育成
漁協は、担い手候補者による漁協全体のネットワーク作りを図るため、研究会、青年グループ等を結成し、アワビ、ウニ等の種苗放流、磯根調査、新規養殖試験等を活動してもらい、漁業者の育成を図る。

○ 高校生を対象とした漁業プログラム作成及び普及
漁協は、久慈東高校の海洋系列の生徒を対象に、当漁協二子漁業生産部の協力のもと、漁場での潜水採捕体験、ウニむき加工体験及び朝市・直売所で販売体験を行い、水産業への理解と将来の漁業への就業の動機付けを起こさせるプログラム策定し、漁協全体へ広め、担い手の確保を図る。

○ 漁家民泊及び漁業体験による漁業への理解と担い手確保
漁協は、市や県と協力して市内の小中学校の生徒を対象としたウニ剥きや新巻き鮭づくり等の漁業体験や、他地域(内陸・県外)の生徒、一般の方を対象とした漁家への民泊体験や漁船の乗船等の漁業体験を開催し、漁業への理解と後継者の確保・育成に取り組む。

○ 漁港機能の集約化や再活用に向けた取り組み
市は、高齢化や後継者問題により漁業者が減少する中、現状の形態のまま漁港利用を続けていけば、今以上に漁港機能が分散してしまう形となり、結果、維持管理・更新が行き届かない事態が懸念されるため、将来の漁業活動に支障が生じる恐れがある。
このことから、複数漁港の一体利用を促進し、機能を分担して漁港が持つ機能を最大限に発揮させて水産振興の推進を図るため、漁港集約等の検討を行う。

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※上記は、水産庁ホームページに掲載の浜プランの内、取組初年度の内容を転載しています。

団体情報

JF・団体名 久慈市漁業協同組合
住所 〒028-0041 岩手県久慈市長内町42-6
電話番号 0194-52-3111