浜プランの取組地区数
5 6 7 地区
浜プランの取組地区数
5 6 7 地区
取組概要 | 「宗⾕の天然⼿摘み⽷もずく」や活け〆鮭「宗⽣」、「活ホタテ」などの宗⾕ブランドの確⽴・普及 |
キーワード | EU向け輸出 活け締めサケ宗生 宗谷の天然手摘み糸モズク |
販路 | 域外流通 |
取組タイプ | ブランド化 |
魚種 |
ホタテ タコ サケ ナマコ モズク |
ホタテ桁曳網漁業は、漁場の海底耕耘を通じて食害をもたらすヒトデ駆除の強化を図るとともに、ホタテガイモニタリング調査等を行いつつ、稚貝から育成・水揚げに至る過程での漁場環境の変化の把握に努める。
さらに、漁業者と漁協は、EU向け輸出の拡大を目指し、船上での作業や東浦漁港岸壁での水揚げ、加工場への搬送において「北海道対EU輸出ホタテガイ管理要領(宗谷北東部海域)」等を遵守した体制となるよう、漁業者及びEU-HACCPの認定を受けた民間加工場を交えた研修会等を開催し、安全衛生管理の確認を行う。また、漁業者と漁協は、屋根付き岸壁の延長整備について北海道庁及び開発局に対して要請を行いつつ、EU認定工場向けの仕向け量を順次増やす。
タコ漁業者及び漁協は、漁獲した稚ダコの保護に努めるべく、漁協独自に一定重量(2.5㎏)以下については放流を徹底し資源保護に取り組む。また、ミズダコの取扱量が単一漁協としては日本一であることの認知度向上を図るため、道内及び道外での食イベントでPRを図り、消費拡大と販路の確保・拡充を目指す。
サケ定置網漁業者と漁協は、水揚げ後に冷却水タンク保管や漁船の魚倉に砕氷等を投入し運搬することを徹底するなど冷却効果を高めることで、水揚げ後出荷までの低温管理(5℃)に努めるとともに、鮮魚保持・衛生管理強化・サケ魚卵の歩留まり向上を図るため、漁船への海水殺菌装置の導入を検討する。
ナマコ桁曳網漁業者及び漁協は、ナマコの資源増大策として、ナマコの種苗生産・中間育成・放流を実施するとともに、漁協独自に一定サイズ(109g)以下については再放流を徹底し資源保護に取り組むことで将来にわたり安定した漁獲量の確保を目指す。また、漁獲したナマコは保冷ボックス等に素早く収納し、必要に応じ、施氷を行うなど鮮度保持に努めるとともに、沖合での選別を徹底し、傷ナマコを再放流することで資源維持と出荷するナマコの品質向上を図る。
全着業者及び漁協、稚内市は全ての魚種について鮮度保持・衛生管理を強化するため、開発局に対して宗谷港における屋根付き岸壁などの衛生管理施設の整備促進を要請するとともに、屋根付き岸壁と同調して海水殺菌装置の導入を検討する。
また、全漁業者及び漁協は、荷受け者である市場職員と連携し、衛生管理研修会を開催して衛生管理意識の啓発・普及に努めるとともに、漁港における各種作業にかかる動線を整理し輻輳化を回避することで水産物への細菌混入リスクの低減に努めるべく、漁港内の作業ルールを設定し、衛生管理体制の強化及び作業の効率化を図る。
漁協及び稚内市は、宗谷の海産物を「稚内ブランド」として認定を受け、これを通じて幅広い認知度の向上を図る。
「宗谷の天然手摘み糸もずく」、活け〆鮭「宗生(そうき)」はその希少性・商品特性を主体とし、「活ほたて」においては蓄養施設での砂吐きと鮮度保持を継続し、消費者の扱い易さを強調したPRを漁協ホームページなどで行う。
また、道内・道外のイベントに参加し、各商品の知名度向上と需要増加を目指す。
近年の暴力団の財源となっているとみられる密漁を阻止する為、漁場監視レーダーの監視範囲の見直しや機器性能の検証を行い、適切な設備及びシステムとなるよう検討を進める。
ホタテガイ漁業118名は、漁場の海底耕耘を通じて食害をもたらすヒトデ駆除の強化を図るとともに、漁協と協力しホタテガイモニタリング調査等を行いつつ、稚貝から育成・水揚げに至る過程での漁場環境の変化の把握に努める。 さらに、漁業者と漁協は、EU向け輸出の拡大を目指し、船上での作業や東浦漁港岸壁での水揚げ、加工場への搬送において「北海道対EU輸出ホタテガイ管理要領(宗谷北東部海域)」等を遵守した体制となるよう、漁業者及びEU-HACCPの認定を受けた民間加工場を交えた研修会等を開催し、安全衛生管理の確認を行う。また、漁業者と漁協は、屋根付き岸壁の延長整備について北海道庁及び開発局に対して要請を行いつつ、EU認定工場向けの仕向け量を順次増やす。
タコ漁業者269名及び漁協は、関係研究機関と連携し、徹底したタコの回遊動向や成長調査を行うとともに、漁獲した稚ダコの保護に努めるべく、漁協独自に一定重量(2.5㎏)以下については放流を徹底し資源保護に取り組む。また、仲買業者からのニーズに対応してタコの「活」出荷に試行的に取り組むこととし、蓄養水槽や滅菌海水装置の整備を行い荒天時等にも安定して出荷することにより仲買業者の信頼向上を図り、付加価値向上に取り組む。
サケ定置網漁業者9名と漁協は、関係機関と連携し、放流河川である増幌川周辺の植樹活動等を通じて水質改善等に努めることにより回帰率の向上を図る。また、水揚げ後に冷却水タンク保管や漁船の魚倉に砕氷等を投入し運搬することを徹底するなど冷却効果を高めることで、水揚げ後出荷までの低温管理(5℃)に努めるとともに、鮮魚保持・衛生管理強化・サケ魚卵の歩留まり向上を図るため、漁船への海水殺菌装置の導入を検討する。
ナマコ桁曳網漁業者(30名)及び漁協は、ナマコの資源増大策として、ナマコの種苗生産・中間育成・放流を実施するとともに、漁協独自に一定サイズ(105g)以下については再放流を徹底し資源保護に取り組むことで将来にわたり安定した漁獲量の確保を目指す。また、漁獲したナマコは保冷ボックス等に素早く収納し、必要に応じ、施氷を行うなど鮮度保持に努めるとともに、沖合での選別を徹底し、傷ナマコを再放流することによる、出荷するナマコの品質向上を検討する。
全漁業者及び漁協は、荷受け者である市場職員とともに連携し、衛生管理研修会を開催し、衛生管理意識の啓発・普及に努めるとともに、漁港における各種作業にかかる動線を整理し輻輳化を回避することで水産物への細菌混入リスクの低減に努めるべく、漁港内の作業ルール設定を行い、衛生管理体制の強化及び作業の効率化を図る。
漁協及び稚内市は、地域ブランドとして取り組みを行っている「宗谷の天然手摘み糸モズク」や活け〆鮭「宗生」を中心とした販売拡大戦略を定めるとともに、稚内市の小学校を対象に漁業者自ら行っている魚介類の出前講座を通じ魚食普及活動を行う。
ホタテガイ単価の向上(0.7%)させることをメインに、基準年比で0.5%の収入向上を目標とする。
全漁業者は、漁業コストの中で、極めて大きい割合である燃油削減を行うため、操業時の減速航行の徹底による燃油消費量の削減や船底清掃による燃費の向上を図る。
全漁業者及び漁協は、漁船の環境対応型機関(排ガス規制・省エネ対応)への換装により燃料使用量を抑え、コストの削減を図る。
全漁業者、漁協及び稚内市は、現状の上架施設は、老朽化や労働コスト、作業中の事故などの問題が有ることから、これらを解消するため、リフト式上架施設を設置し、労働コスト削減及び安全性の向上を図り、さらに、漁具洗浄設備などの労働コスト削減対策を行うため、国に対して漁港施設整備に向けた要請活動を行う。
全漁業者、漁協及び稚内市は、珊内漁港、富磯漁港及び清浜漁港において、漁港施設の老朽化や土砂堆積などの機能低下による漁業生産活動の非効率化を解消するための施設整備など、漁港の整備促進について国や北海道に要請するとともに、自らも漁港の利用ルールを定め、入出港時の時間ロス等の解消を図る。
タコ漁業者、サケ定置網漁業者及び漁協は、近年のトド・アザラシ等の海獣の生息数増加による食害や漁具の破損を減少させるため、北海道が策定中の「アザラシ管理計画」や稚内市鳥獣被害防止総合計画を基に、海獣の駆除や追い払いの強化、来遊情報の把握と適切な情報提供等に取組む。
以上の取り組みにより基準年より0.1%の漁業経費の削減を見込む。
JF・団体名 | 宗谷漁業協同組合 |
住所 | 〒098-6755 北海道稚内市大字宗谷村字宗谷77 |
電話番号 | 0162-77-2331 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されており、2017年8月現在、北海道から沖縄まで、全国で640を超える浜プランが策定されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |