浜プランの取組地区数
5 6 7 地区
浜プランの取組地区数
5 6 7 地区
取組概要 | サーモン養殖の増産、ヒラメ・タイ活〆神経抜き鮮魚の出荷 |
キーワード | 養殖枠拡大 神経抜き ネット販売 |
販路 | 域外流通 |
取組タイプ | 鮮度保持(〆・裁きなど) |
魚種 |
サーモン ヒラメ タイ ヤリイカ |
1.イカ釣り漁業者は次の点に取り組み魚価の2%向上を目指す。
漁業者は、季節毎に量を調整した砕氷について、コテを使用して発泡スチロール箱の底部に平らに押し詰めた上でイカを迅速に並べて異物混入しないようすぐに蓋をする。さらに直射日光等による高温化を防ぐため、魚箱をシートで覆うことにより低温管理(5℃以下)を徹底し、魚価の向上を図る。なお、溶解水によるイカの白色化を防止するため、底部に水抜き穴のついた発泡スチロール箱を使用する。
2.定置網漁業者は次の点に取り組み、漁業収入の7%向上を目指す。
漁業者は、前期から引き続き活〆や神経抜きに取り組むとともに、漁協が開催するタイ、ヒラメの活〆や神経抜きの講習会に積極的に参加して技術を習得する。具体的には、タイでは1.5kg以上、ヒラメでは1.2kg以上の個体の活〆や神経抜き作業を船上で行い、時化の時には活魚のまま持ち帰り、新荷捌所活魚水槽にて安静な状態にして休ませた後に行う。活〆や神経抜き作業の後は迅速に箱詰め、施氷作業を行い低温管理(5℃以下)を徹底することで魚価の向上を図る。
なお、鮮魚の取扱いに関しては、年に一度委員会を通じて漁業者が相互に確認することで浜全体の意識を改善し、仲買の信用の向上に努める。
3.漁業者による販売促進活動
漁業者は、漁協とともに、活〆タイやヒラメの品質の良さを宣伝する販売戦略を立案し、インターネット等を活用した産地直送などにより消費拡大・価格向上を目指す。併せて中学校で行われている料理教室の食材として地域の水産物を提供し、魚食普及の促進による消費拡大を目指す。
4. 養殖業の推進
漁業者は、平成30 年度より養殖枠を増やしながらサーモンの養殖量を増やしていく計画である。枠の設置や給餌作業には地元漁業者による作業があり、漁業収入増加に寄与する。
1.イカ釣り漁業者は次の点に取り組み魚価の2%向上を目指す。
①漁業者は、イカを釣り上げた後、季節毎に砕氷の量を調整しながらイカが綺麗に並ぶよう表面が平になるようコテを使用して砕氷を箱の底部に押し詰めた発泡スチロール箱に迅速に並べ、混入物が無いようすぐに蓋をする。さらに直射日光等による高温化を防ぐため魚箱をシートで覆うことにより低温管理(5℃以下)を徹底することで魚価の向上を図る。なお、溶解水によるイカの体色変色を防止するため箱の底部に水抜き穴のついた発泡スチロール箱を使用して白色化を抑制する。
2.定置網漁業者は次の点に取り組み、漁業収入の3.9%向上を目指す。
①漁業者は、これまで帰港後に箱詰めしていたヤリイカの一部について、市場の要望等を踏まえて、沖の船上で200g以上の大型ヤリイカを対象に活〆し、下氷による体色変色防止のためにシートを使用して箱詰めの上、速やかに蓋をして徹底した鮮度・品質保持を行い出荷することで、ヤリイカの単価向上を目指す。
②漁業者は、漁協が開催した講習会に積極的に参加してタイやヒラメの活〆や神経抜きの技術を習得し、凪の時は船上で、時化の時には活魚水槽に入れて持ち帰り、港内にて安静な状態にして休ませる。その後、タイでは1.5kg以上、ヒラメでは1.2kg以上の個体について活〆や神経抜き作業を行い、その後は迅速な箱詰め、施氷作業により低温管理(5℃以下)を徹底し、付加価値向上を図り漁業収入の向上を目指す。なお、当漁協の鮮魚について仲買人へのアンケートを元に、漁協は出荷時衛生・鮮度管理チェックシートを作成し、漁業者は①②の作業時に、各工程ごとの対応の確認に努めるほか、年に一度協議会を通じて鮮魚の取扱い(チェックシート結果確認や出荷時間の短縮等)に関し、漁業者が相互に確認することで浜全体の意識を改善し、仲買の信用の向上に努める。
③漁業者は、町立十二湖養魚場で生産するイトウ種苗について需要に応じた供給が可能となったことから、海中飼育による成育促進と、淡水魚独特の生臭さ解消を目的に、水温が低下(20℃以下)する11月から6月にかけて定置網の技術を用いた外海での短期海面養殖の検討、準備を行い、新たに安定した収入の確保に努める。
3.漁業者による販売促進活動
漁業者は、漁協とともに、漁業者による朝市開催やインターネット等を活用した産地直送などの販売戦略を立てて、活〆大ヤリイカ、タイやヒラメの品質の良さを宣伝し、消費拡大・価格向上を目指す。併せて元中学校において行われている料理教室において食材としての水産物を提供し、魚食普及の促進による消費拡大を目指す。
JF・団体名 | 新深浦町漁業協同組合 |
住所 | 〒038-2504 青森県西津軽郡深浦町大字北金ヶ沢字塩見形406-1 |
電話番号 | 0173-76-2511 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されており、2017年8月現在、北海道から沖縄まで、全国で640を超える浜プランが策定されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
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北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |