浜プランの取組地区数
5 6 7 地区
浜プランの取組地区数
5 6 7 地区
取組概要 | 活魚出荷、高鮮度出荷 |
キーワード | 共販畜養設備 高鮮度出荷 未利用漁の活用 |
販路 | 域外流通 |
取組タイプ | 出荷調整(漁獲調整・蓄養など) |
魚種 |
エビ ハモ イワシ サワラ 丸アジ |
【漁業収入向上のための取組み】
① 共販蓄養設備の改善
当地域の主要魚種に夏期のハモがある。夜間操業(出漁時間:午後2時~翌日午前4
時)により収穫されたハモは、早朝の共販荷受けから夕方(閉市時は翌日)の出荷まで
の間水槽にて蓄養をするが、1~2割の斃死が後を絶たない。要因として蓄養時の水温・
塩分の変動、溶存酸素量の低下、ハモのだす汚物(吐しゃ物、粘液)による濁度上昇等
が考えられる。平成27 年のハモの水揚量は70t、水揚額は42,486千円であるこ
とから、蓄養における斃死による損失はきわめて大きい。
また、当地域の冬期主要魚種であるエビ類についても、活魚出荷を目的とする蓄養水
槽での蓄養時の斃死による出荷数量の減少がみられる。
このため、斃死魚数を低減する取組みとして、共販蓄養水槽について、ろ過能力及び
地先海域からの取水能力向上を行い、水質の改善と安定を図る。
② 高鮮度出荷の取組 ~活魚輸送から鮮魚輸送へ~
当地域のハモは、現在関西市場において高い評価を得ているが、今後は関西では比較
的評価が低い800グラム以上の大型魚について、高い需要が見込まれる関東市場を対
象に新たな販売戦略を構築する。
しかし、輸送時間の長い関東方面への出荷については、課題を有する。
その一つに、活魚輸送によるハモの斃死がある。現行では、新鮮なハモを提供するた
め、活魚箱ハモ5Kg 入り(5~7本)にて輸送しているが、築地市場到着時に常時1本
~2本(1箱)の斃死が生じており、活魚で高値がつくものの平均単価を下げている。
活魚輸送は鮮魚輸送に比べコストも高いため、他県の成功事例(熊本県大矢野漁協「黄
金ハモ」)である、高鮮度保持型鮮魚輸送への転換について検討を進めるとともに、新た
な課題である死後硬直の遅延技術について、徳島県水産研究課と共同で技術開発を行い、
高鮮度出荷を図る。
また魚体損傷防止のため、ハモ、エビ等底曳網漁操業時における曳網回数・時間の減
少、短縮や曳網袋の短期付け替え、ハモの蓄養時における人工巣穴の設置等、漁協及び
漁業者が一貫して魚体保護に取組み、魚体損傷による魚の劣化を低減し、高鮮度出荷に
つなげる。
③ 未利用魚の活用・商品化
当地域では、需要のない100g以下の本カマスは規格外として、共販の荷受けを行
っていない。しかし、カマス漁の初期には80gサイズの水揚げが多くあり、漁業者が
市場に個人出荷をするものの売り上げ利益が箱代(約100円)程度にしかならず、場
合によっては、箱代、氷代、手数料等を差し引くと収益が無いこともある。
そこで、未利用魚と提供実績のある学校給食とのマッチングをはじめ、未利用魚の活
用・商品化を図る。
【漁業収入向上のための取組み】
① 共販蓄養設備の改善
当地域の主要魚種に夏期のハモがある。夜間操業(出漁時間:午後2時~翌日午前4
時)により収穫されたハモは、早朝の共販荷受けから夕方(閉市時は翌日)の出荷まで
の間水槽にて蓄養をするが、1~2割の斃死が後を絶たない。要因として蓄養時の水温・
塩分の変動、溶存酸素量の低下、ハモのだす汚物(吐しゃ物、粘液)による濁度上昇等
が考えられる。平成27 年のハモの水揚量は70t、水揚額は42,486千円であるこ
とから、蓄養における斃死による損失はきわめて大きい。
また、当地域の冬期主要魚種であるエビ類についても、活魚出荷を目的とする蓄養水
槽での蓄養時の斃死による出荷数量の減少がみられる。
このため、斃死魚数を低減する取組みとして、共販蓄養水槽について、ろ過能力及び
地先海域からの取水能力向上を行い、水質の改善と安定を図る。
② 高鮮度出荷の取組 ~活魚輸送から鮮魚輸送へ~
当地域のハモは、現在関西市場において高い評価を得ているが、今後は関西では比較
的評価が低い800グラム以上の大型魚について、高い需要が見込まれる関東市場を対
象に新たな販売戦略を構築する。
しかし、輸送時間の長い関東方面への出荷については、課題を有する。
その一つに、活魚輸送によるハモの斃死がある。現行では、新鮮なハモを提供するた
め、活魚箱ハモ5Kg 入り(5~7本)にて輸送しているが、築地市場到着時に常時1本
~2本(1箱)の斃死が生じており、活魚で高値がつくものの平均単価を下げている。
活魚輸送は鮮魚輸送に比べコストも高いため、他県の成功事例(熊本県大矢野漁協「黄
金ハモ」)である、高鮮度保持型鮮魚輸送への転換について検討を進めるとともに、新た
な課題である死後硬直の遅延技術について、徳島県水産研究課と共同で技術開発を行い、
高鮮度出荷を図る。
また魚体損傷防止のため、ハモ、エビ等底曳網漁操業時における曳網回数・時間の減
少、短縮や曳網袋の短期付け替え、ハモの蓄養時における人工巣穴の設置等、漁協及び
漁業者が一貫して魚体保護に取組み、魚体損傷による魚の劣化を低減し、高鮮度出荷に
つなげる。
③ 未利用魚の活用・商品化
当地域では、需要のない100g以下の本カマスは規格外として、共販の荷受けを行
っていない。しかし、カマス漁の初期には80gサイズの水揚げが多くあり、漁業者が
市場に個人出荷をするものの売り上げ利益が箱代(約100円)程度にしかならず、場
合によっては、箱代、氷代、手数料等を差し引くと収益が無いこともある。
そこで、未利用魚と提供実績のある学校給食とのマッチングをはじめ、未利用魚の活
用・商品化を図る。
JF・団体名 | 川内漁業協同組合 |
住所 | 〒771-0101 徳島県徳島県徳島市川内町旭野316 |
電話番号 | 088-665-0402 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されており、2017年8月現在、北海道から沖縄まで、全国で640を超える浜プランが策定されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |