北海道|浜頓別地区地域水産業再生委員会
頓別漁業協同組合
取組概要 | ホタテのEU向け輸出にかかる衛生管理 |
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キーワード | EU向け輸出 低温管理 資源増大 |
販路 | 域外流通 |
取組タイプ | 安全・衛生管理 |
魚種 | ホタテ サケ カニ ナマコ |
浜プランの取組内容
ほたて桁曳網漁業者125名は、4輪番制で区画割をした漁場それぞれにおいて、漁場の海底耕耘を通じて食害をもたらすヒトデ駆除の強化を図るとともに、ホタテガイのモニタリング調査等を行いつつ、稚貝放流から育成に至る過程での漁場環境の変化の把握に努める。また販売に至る過程での漁港の衛生管理状況を確認し、必要に応じて老朽化施設の改良整備や設備の充実を図る。
さらに、漁業者と漁協は、当地区を含む「宗谷南部海域」がホタテガイのEU出荷海域の指定を受けたことから、平成27年よりEU出荷に取り組んでいる。このため、船上での漁獲作業や頓別漁港岸壁での水揚げ、加工場への搬送において「北海道対EU輸出ホタテガイ管理要領(宗谷南部海域)」等を遵守した体制となるよう、民間加工場を交えた研修会を開催し、安全衛生管理の検証・強化を行う。
サケ定置網漁業者106名は、水揚げ後に冷却水タンク保管や漁船の魚倉に砕氷等を投入し運搬するなど冷却効果を高めることで、水揚げ後出荷までの低温管理(5℃以下)を徹底する。加えて、鮮度保持・衛生管理強化・サケ魚卵の歩留まり向上を図るため、海水殺菌装置の整備を検討する。
また、漁協と宗谷管内さけ・ます増殖事業協会は、勉強会等の開催により、漁業者等への飼育技術や放流技術の普及を図り、健康な稚魚の育成を行う。
その他、ホタテやサケ偏重の漁業形態から複合漁業形態への転換を図るべく、けがにやナマコなどの増産に努めることとし、そのための資源量調査・自主的な漁獲制限などを通じて資源管理に努める。
全漁業者及び漁協と町は、販売戦略を定め、道内外で開催されるイベントを通じて宣伝活動を行うとともに、消費者ニーズの把握に努めつつ、ニーズに応じた出荷体制及び販売先の拡大に努める。
新規漁業者は冬期の休漁期間を利用し、漁業に必要な研修会等に参加し技術の研鑚に努め操船技術の上達により、漁獲量の向上や海難事故防止に努める。
これらの取組により、基準年より0.4%の収入向上を見込む。
浜プラン1期 取組内容
・ほたて桁曳網漁業者120名は、4輪番制で区画割をした漁場それぞれにおいて、漁場の海底耕耘を通じて食害防止をもたらすヒトデ駆除の強化を図るとともに、漁協と協力しホタテガイのモニタリング調査等を行いつつ、稚貝放流から育成・水揚げに至る過程での漁場環境の変化の把握に努める。 さらに、漁業者と漁協は、当地区を含む「宗谷南部海域」がホタテガイのEU出荷海域の指定を受けたことから、平成27年から新たにEU向けの輸出に取り組むため、船上での作業や頓別漁港岸壁での水揚げ、加工場への搬送において「北海道対EU輸出ホタテガイ管理要領(宗谷南部海域)」等を遵守した体制となるよう、民間加工場の関係者を交えた研修会を開催し、安全衛生管理の検証・強化を図る。
・サケ定置網漁業を行う109名は、水揚げ後に冷却水タンク保管や漁船の魚倉に砕氷等を投入し運搬するなど冷却効果を高めることで、水揚げ後出荷までの低温管理(5℃以下)を徹底する。加えて、鮮度保持・衛生管理強化・サケ魚卵の歩留まり向上等を図るため、海水殺菌装置の整備を検討する。 また、漁協は一般社団法人宗谷管内さけ・ます増殖事業協会が行うサケ・マスふ化場の改築計画や設計、整備にあわせて、勉強会等の開催により、当該漁業者等への飼育技術や放流技術の普及を図り、健康な稚魚の育成に努める。
・その他、けがにかご漁業やなまこ桁曳網漁業を兼業で行う全ての漁業者と漁協は、ホタテ偏重の漁業形態から複合漁業の形態への転換を図るべく、試験研究機関と連携し資源量調査等を行うとともに自主的な漁獲制限ルールの徹底を通じてけがにやなまこの資源増大に努める。
・全漁業者及び頓別漁協は、浜頓別町と連携しながら、販売戦略を定めるとともに、町内外で開催されるイベントで宣伝活動を行うとともに、安心で安全な水産物を生産していることをアピールし、消費者に信頼される産地としての魅力を発信していくことにより、水産物の付加価値向上と魚価の向上を目指します。