浜プランの取組地区数
5 8 5 地区
浜プランの取組地区数
5 8 5 地区
取組概要 | 加工品の流通・販路拡大の取組 |
キーワード | 神経締め 産地タグ イベント |
販路 | 域外流通 |
取組タイプ | 広告宣伝、イベント |
魚種 |
ノドグロ ヒラメ タイ タラ ブリ |
●漁業収入を向上させるための取組
①水産加工品の開発と販路拡大及び低・未利用魚の有効活用。
・漁協と漁業者は、水産物の加工を行うばっけ屋、粟島観光協会と協力し、高級魚のアマダイ一夜干や安価なトビウオ・真鱈の加工品を引き続き継続し販売する。また、これらの加工品について村内直売所・民宿や島外で販売することを目指す。さらに、村で現在開催しているイベント「島びらき」「タコ獲りツアー」「クリーンアップ」の他に、4 月~8 月まで安定的に漁獲されている新鮮な魚を利用した「魚食まつり」の年2 回観光時期に開催し、島内外における販路の拡大を図る。
・漁協と漁業者は、主に大型定置網で一時的に大漁に漁獲される、低価格サイズのアジについて、新潟越後広域再生委員会で取り組み始めた流通販売強化の取り組みを有効活用し、一定価格で買い取ってもうことで、魚価の底上げを図る。それに加え、専用の冷凍パンを使用することで、魚箱や氷などの出荷経費を軽減し、漁業者の所得向上を図る。
②鮮度保持・衛生管理技術向上とブランド化の推進
・漁協は、新潟県水産海洋研究所や水産業普及指導員などの関係機関の協力を得て漁業者への指導強化やノドグロ、ヒラメなどの高級魚の沖〆(活〆・神経〆)技術の向上や漁獲物の品質向上を引き続き図るため、鮮度保持・衛生管理マニュアルを有効活用する。また、フェリーの出港に間に合わない場合でも沖〆を行うことで、鮮度を保持し、翌日出荷でも高付加価値で取引されるよう漁協は積極的に沖〆技術の指導を図り、鮮度保持技術の向上を図る。
③資源回復を推進することで安定的な漁業を持続的に営む
資源回復の推進漁業者は、アワビ等の貝類の直接的な増産、幼・稚魚の育成、周辺の資源の回復により安定的な漁業を図るため、いわゆる磯焼け海域とその付近において、藻場の減少の要因となっている食害生物の除去を実施しつつ、新潟県水産海洋研究所の調査結果を参考に、藻のサンプル(スポアバック)の設置場所を増やす。また、実施に当たっては、水産業のもつ多面的な機能を多くの者に理解を求め、恒久的な活動とする。
●担い手対策
①漁業者、漁協は全国漁業就業者フェアや研修制度を活用し、担い手の確保育成に努め、漁業経営の継続的安定を図る。
●水産基盤の維持管理
①基盤施設である漁港について、粟島浦村、新潟県は維持管理費用の平準化と長寿命化を図り、機能保全に取り組むことで漁業者の安定的な漁業活動を支えていく。
●漁業収入を向上させるための取組
①水産加工品の開発と販路拡大及び鮮魚の新規市場開拓
・漁協と漁業者は水産物の加工を行う粟島水産加工組合、粟島観光協会と協力し、新潟県本州側ではほとんど漁獲されないトビウオの焼干しやマダラの寒干しなど加工品開発を行い、低未利用魚の規格外のアジ、カレイを佃煮・一夜干などの加工品を開発し、これまで商品化されていなかった魚種を村内直売所や島外で販売するとともに、村との連携により「ふるさと納税」のお礼の品として水産加工品または鮮魚の詰合わせを贈答し、島外へのPR活動を強化する。また、村で現在開催しているイベント「島びらき」「タコ獲りツアー」「クリーンアップ」の他に、近年4月~8月まで安定的に漁獲されている本マグロを使ったイベント「(仮)粟島本マグロまつり」をプレイベントとして開催し、島内外における販路の拡大を図る。
②鮮度保持・衛生管理技術向上とブランド化の推進
・漁協は、県水産海洋研究所や水産業普及指導員などの関係機関との情報交換を密に行い、鮮度保持・衛生管理マニュアルの作成を引き続き検討し、漁業者への指導を強化することに加え、沖〆(活〆・神経〆)技術の向上を図る為、先進地への視察、講習会へ積極的に参加する。
・これまで、新潟県内では、粟島といえば大型定置網で良質の「タイ」が漁獲されるという自然発生的なブランドイメージがあったが、漁業者および漁協は、この他ズワイガニ、ヒラメ等、高品質のタイ以外の高品質の魚種にも知名度向上を図るために「産地タグ」を付して出荷するほか、知名度の低かった魚種についてもネットでの情報発信を試験的に実施する。
③新規漁業を導入し高鮮度化を図る。
・定置網漁業者と刺網漁業者は、刺網とは異なり魚体の損傷が少ない(特にマダラ)底建網に転換し、高鮮度出荷とするため、新潟県水産海洋研究所との底建網に関する基礎的な共同研究の結果を活用し、底建網の導入を検証しながら本格導入に備える。
④資源回復の推進漁業者は、いわゆる磯焼け海域とその付近において、藻場の減少の要因となっている食害生物の除去を実施しつつ、新潟県水産海洋研究所の調査結果を参考に、藻のサンプル(スポアバック)の設置場所を増やす。また、実施に当たっては、水産業のもつ多面的な機能を多くの者に理解を求め、恒久的な活動とするため、住民、観光客を巻き込んだ市民参加型の活動とする。これにより、アワビ等の貝類の直接的な増産が図られるほか、幼・稚魚の育成効果も期待され、周辺の資源回復にもつながり、安定的な漁業が期待される。
●担い手対策
①漁業者、漁協は全国漁業就業者フェアや研修制度を活用し、担い手の確保育成に努め、漁業経営の継続的安定を図る。
●水産基盤の維持管理
①基盤施設である漁港について、粟島浦村、新潟県は維持管理費用の平準化と長寿命化を図り、機能保全に取り組むことで漁業者の安定的な漁業活動を支えていく。
JF・団体名 | 粟島浦漁業協同組合 |
住所 | 〒958-0061 新潟県岩船郡粟島浦村84-乙 |
電話番号 | 0254-55-2121 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されており、2017年8月現在、北海道から沖縄まで、全国で640を超える浜プランが策定されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。