長崎県|島原地区地域水産業再生委員会
有明漁業協同組合
取組概要 | ガザミの資源管理 |
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キーワード | 学校給食 |
販路 | 域内流通 |
取組タイプ | 出荷調整(漁獲調整・蓄養など) |
魚種 | ガザミ タコ ノリ |
浜プランの取組内容
■刺し網漁業者(ガザミ)
課題:資源の減少、知名度の向上(魚価の向上)
対策:厳格な資源管理(平成26年から厳しい自主規制の開始)イベント等を活用した売り込み
刺し網漁業の主対象はガザミであるが、近年資源の減少等により漁獲量が減少している。このため、刺し網漁業者は厳格な資源管理を行うことに
より、資源の安定化を図る。具体的には、本年から自主的に全甲幅長13cm以下のガザミを再放流(近隣の漁業者とも連携)するとともに、脱皮
直後のガザミは、有明漁協ガネ部会が買い取り、甲羅に白ペンキで「N(長崎の意味)番号(通し番号)」を書いて再放流を行うことで、採捕
されたガザミが流通しないような取り組みを行う。引き続き、15日間(6月1日~15日)の禁漁等の資源管理措置を厳守する。
このような貴重な資源であるガザミについては、資源の効果的な活用のためにも、魚価を向上させ、販売する必要がある。これまで、「有明がねまつり」を開催し、知名度の向上を図っているところであるが、未だ市外県外には十分な知名度があるとは言えない。このため、既存の「有明がねまつり」については、市の観光協会等と連携しつつ、宣伝方法や集客のための取組み(かに味噌汁の配布等)について、過去の集客の結果等を踏まえつつ検討し、改善策等を随時実施する。さらに、漁協以外が主催するイベントへの出店や、インターネットを活用して有明がねのPRを行い、知名度のさらなる向上を図り、魚価の向上につなげる。
■延縄漁業者(タコ)
課題:販路の拡大(一定量捕れるが販路が少なく魚価が低い)
対策:積極的な営業活動、学校給食への利用延縄漁業で漁獲されるタコについては、漁獲量は安定しているものの、販路が限られていることなどから、低い価格にとどまっている。このため地域の「産業まつり」等のイベントに参加し、タコ加工品等の販売を行うとともに、新たに「たこめし」を無料配布することにより周知し、顧客を獲得する。さらに、島原半島の宿泊施設、観光協会、漁協等で構成する島原半島はしり蛸ブランド協議会とも連携し、漁業者自らが、宿泊施設や飲食店に営業に出向くなど、積極的な営業活動を展開する。また、漁業者及び漁協は、学校給食関係者とともに、タコの学校給食への利用について協議・検討する。
■ノリ養殖漁業者(ノリ)
課題:管理手法の不徹底、ノリ乾燥機の経費大
対策:情報、県指導等に基づく管理手法の徹底、協業化の推進
ノリについては、近年、赤潮の頻発や温暖化の影響等により、色落ちや病害が発生し生産に悪影響を及ぼしている。このような中、健全で高品質なノリを生産させるため、長崎県から提供される海況データ(水温、栄養塩、赤潮発生状況等)と漁場でのノリの観察結果に基づき、ノリ養殖業者は干出時間を考慮した適切な網の高さの管理、早期の摘採等管理内容を定め、全員で統一して管理を徹底する。
また、産業まつりと併せてノリの品評会を開催し、地元産海苔を宣伝するとともに、養殖業者間の競争意識を高め、相互に研磨しあうことにより、ノリの生産技術の向上を図る。
ノリの全自動乾燥機は高額であり、維持管理経費も大きく、機器の更新も進んでいない。このため、機器の更新による品質の安定化と維持管理経費の負担軽減を図るため、漁協はノリ養殖業者とともに共同加工施設の整備について検討する。
■一本釣り漁業者(雑多な魚種)
課題:不安定な漁業経営
対策:漁業の多角経営
一本釣り漁業については、漁法による限界から、時期によっては漁獲対象種や漁獲量が減少し、不安定な漁業経営となっていることから、延縄漁業者の協力のもと新たに延縄漁業を導入(当初は漁具を借りて練習)し、漁業経営を多角化し漁家経営の安定化を図る。また、魚種ごとに自主的な漁獲可能サイズを決定し、資源の保護に努める。
【すべての漁業者が共通して行う取組】
漁業者、漁協等で構成する地区の環境・生態系保全活動組織による藻場の保全を目的としたアマモ場の造成(3月ごろ)を行うとともに、干潟の耕耘(11月ごろ)を行う等干潟の保全に取り組む。その他、県が行う水産環境整備事業に協力する。
以上の取組により、漁業収入を基準年の水準を維持する。
浜プラン1期 取組内容
■刺し網漁業者(ガザミ)
課題:資源の減少、知名度の向上(魚価の向上)
対策:厳格な資源管理(平成26年から厳しい自主規制の開始)イベント等を活用した売り込み
刺し網漁業の主対象はガザミであるが、近年資源の減少等により漁獲量が減少している。このため、刺し網漁業者は厳格な資源管理を行うことに
より、資源の安定化を図る。具体的には、本年から自主的に全甲幅長13cm以下のガザミを再放流(近隣の漁業者とも連携)するとともに、脱皮
直後のガザミは、有明漁協ガネ部会が買い取り、甲羅に白ペンキで「N(長崎の意味)番号(通し番号)」を書いて再放流を行うことで、採捕
されたガザミが流通しないような取り組みを行う。引き続き、15日間(6月1日~15日)の禁漁等の資源管理措置を厳守する。
このような貴重な資源であるガザミについては、資源の効果的な活用のためにも、魚価を向上させ、販売する必要がある。これまで、「有明がねまつり」を開催し、知名度の向上を図っているところであるが、未だ市外県外には十分な知名度があるとは言えない。このため、既存の「有明がねまつり」については、市の観光協会等と連携しつつ、宣伝方法や集客のための取組み(かに味噌汁の配布等)について、過去の集客の結果等を踏まえつつ検討し、改善策等を随時実施する。さらに、漁協以外が主催するイベントへの出店や、インターネットを活用して有明がねのPRを行い、知名度のさらなる向上を図り、魚価の向上につなげる。
■延縄漁業者(タコ)
課題:販路の拡大(一定量捕れるが販路が少なく魚価が低い)
対策:積極的な営業活動、学校給食への利用延縄漁業で漁獲されるタコについては、漁獲量は安定しているものの、販路が限られていることなどから、低い価格にとどまっている。このため地域の「産業まつり」等のイベントに参加し、タコ加工品等の販売を行うとともに、新たに「たこめし」を無料配布することにより周知し、顧客を獲得する。さらに、島原半島の宿泊施設、観光協会、漁協等で構成する島原半島はしり蛸ブランド協議会とも連携し、漁業者自らが、宿泊施設や飲食店に営業に出向くなど、積極的な営業活動を展開する。また、漁業者及び漁協は、学校給食関係者とともに、タコの学校給食への利用について協議・検討する。
■ノリ養殖漁業者(ノリ)
課題:管理手法の不徹底、ノリ乾燥機の経費大
対策:情報、県指導等に基づく管理手法の徹底、協業化の推進
ノリについては、近年、赤潮の頻発や温暖化の影響等により、色落ちや病害が発生し生産に悪影響を及ぼしている。このような中、健全で高品質なノリを生産させるため、長崎県から提供される海況データ(水温、栄養塩、赤潮発生状況等)と漁場でのノリの観察結果に基づき、ノリ養殖業者は干出時間を考慮した適切な網の高さの管理、早期の摘採等管理内容を定め、全員で統一して管理を徹底する。
また、産業まつりと併せてノリの品評会を開催し、地元産海苔を宣伝するとともに、養殖業者間の競争意識を高め、相互に研磨しあうことにより、ノリの生産技術の向上を図る。
ノリの全自動乾燥機は高額であり、維持管理経費も大きく、機器の更新も進んでいない。このため、機器の更新による品質の安定化と維持管理経費の負担軽減を図るため、漁協はノリ養殖業者とともに共同加工施設の整備について検討する。
■一本釣り漁業者(雑多な魚種)
課題:不安定な漁業経営
対策:漁業の多角経営
一本釣り漁業については、漁法による限界から、時期によっては漁獲対象種や漁獲量が減少し、不安定な漁業経営となっていることから、延縄漁業者の協力のもと新たに延縄漁業を導入(当初は漁具を借りて練習)し、漁業経営を多角化し漁家経営の安定化を図る。また、魚種ごとに自主的な漁獲可能サイズを決定し、資源の保護に努める。
【すべての漁業者が共通して行う取組】
漁業者、漁協等で構成する地区の環境・生態系保全活動組織による藻場の保全を目的としたアマモ場の造成(3月ごろ)を行うとともに、干潟の耕耘(11月ごろ)を行う等干潟の保全に取り組む。その他、県が行う水産環境整備事業に協力する。
以上の取組により、漁業収入を基準年の水準を維持する。