浜プランの取組地区数
5
5
4
地区
※2023年3月末時点
浜プランの取組地区数
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地区
※2023年3月末時点
① 漁協と網漁業者(99 名)は、ホッケ、カレイ、ヒラメなど主力資源について、将来において安定的に生産できるよう自主的に各魚種に漁網の網目を拡大し体長制限により資源保護を図る。さらにサケ、ニシンは資源量が不安定であることから研究機関の協力を得て、回帰率の向上による資源増大を目指し、漁港内での稚魚の中間育成(海中飼育)を含めた効果的な放流方法を検討する。
② 漁協と網漁業者(99 名)は、継続してサケ稚魚の河川放流を行うとともに、試験的に漁港を利用しサケ稚魚の海中中間育成に取り組み、資源の回復を目指す。
また、実施規模等については日本海さけ・ます増殖事業協会と相談しながら取り組み、推進する。
③ 漁協と浅海漁業者(140 名)は、市場価値が高いエゾバフンウニの種苗放流を実施し、資源の維持・増大を図る。その際、放流後に磯焼けが生じないよう放流場所や放流量を調整し適正密度となるよう管理する。加えて、磯焼けによる餌料不足などにより、歩留まりが悪いウニを海面での篭養殖により実入りを改善し、市場への出荷や飲食店へ販売することにより漁業者の収入増加を図る。
また、キタムラサキウニの陸上蓄養を行い、海況に影響を受けない出荷体制を構築し、観光客に対して常時提供ができる体制の確立を図る。
更に、水産多面的機能発揮対策事業を活用し、磯焼けの進行が著しい海域について、母藻設置や施肥、食害生物の密度管理などの対策を通じて磯焼け解消や藻場造成に取り組むとともに、継続的にモニタリング調査を行う。
④ 漁協と浅海漁業者(140 名)は、ナマコの人工採苗及び種苗放流を行い、資源増大を図るとともに効果的な放流方法の検討を行う。
出荷の際に規格外(70g 以下)や傷ナマコとして仕分けされたナマコについては、適正な資源利用と出荷時の品質向上を目指し、一度海中に放流し健全な状態で再度捕獲し、資源の有効利用を図る。
⑤ 漁協と網漁業者(99 名)は、ヤリイカ・マイカについて、漁港内に地場産品直売所の設置とともに活魚水槽や鮮度保持施設の導入を検討し「活での提供」による産地ならではの良さを示していくことで、札幌・小樽から日帰り圏内にあって年間3万人を越える観光客が見込まれる好条件を活かした販売活動に取り組む。さらに、カレイやヒラメを中心に、通常の消費地向けの出荷においても活〆や活出荷に向けた体制づくり(漁業者への活〆講習会の開催や活魚での搬出方法にかかる勉強会の開催を通じた普及・啓蒙等)について検討し、販売単価の向上を図る。
⑥ 漁協は中核的漁業者として位置づけられた者が中古漁船又は新造漁船を導入、及び意欲あるものが生産性の向上、省力・省コスト化に資する漁業用機器等を導入できるよう必要な支援策に参画し、所得向上に取り組む。
⑦ 漁協は漁業者と協力し、時期的に大量に水揚された魚種について、出荷形態を見直すことで、経費の削減及び収入に向上を図る。
⑧ 漁協は、系統や町などの関係機関と連携し、衛生管理をソフト・ハード面から推進するため、拠点漁港である第3種美国漁港への屋根付き岸壁の整備を北海道開発局に要請するとともに、資源増大を図るため、漁場周辺海域等への魚礁等の整備を道に要望する。また、漁業者を対象にした衛生管理マニュアルの作成とそれに基づく、活動ルールの周知の徹底を目的とした講習会の開催等のソフト対策を通じて、観光客へのニーズへの対応と漁業者の所得向上を図る。
JF・団体名 | 東しゃこたん漁業協同組合 |
住所 | 〒046-0104 北海道古平郡古平町大字入船町14 |
電話番号 | 0135-42-2511 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
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北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |