浜プランの取組地区数
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地区
※2023年3月末時点
浜プランの取組地区数
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地区
※2023年3月末時点
●キタムラサキウニ資源の活用ウニ養殖部会(24名)及び漁協は、岩内町及び北海道後志地区水産技術普及指導所岩内支所と連携し、深場の磯焼け海域に生息する身入りが悪い未利用キタムラサキウニを採捕し、海中養殖施設を使用して成熟時期を遅らせ、流通量が少なくなる12月~1月にウニの出荷量を増大させる出荷調整により、販売拡大を段階的に進める。このため、年間を通じて養殖が可能な海中養殖施設の整備を行う。
また、長期養殖を行うには餌料供給が必要なため、餌コンブの代用となる葉物野菜の給餌による効率的な養殖技術の実証試験を行い、そのために必要となる資材調達や運営体制についても検討を行う。なお、最終出荷時には餌料用コンブを供給し味覚の改善を行い、葉物野菜とコンブの配合割合や給餌期間を含めデータ収集を行う。
●ナマコの生産増大ナマコ漁業者(37名)と漁協は、岩内町と連携して、ナマコ種苗の放流による資源量増大を段階的に進める。なお、漁協では桁曳き及び潜水漁業によるナマコの資源動向を毎年調査し、漁獲量制限と操業期間の設定を毎年実施している。さらに、稚ナマコの成長を促進するための調査を併せて行い、資源管理に努めている。
●傷ナマコの治癒・回復による漁業収入の増大ナマコ漁業者(37名)と漁協は、桁曳き操業中に桁による個体への傷付きで商品価値が下がる傷ナマコなどを海中蓄養施設で2週間程度畜養して回復させ、通常の市場単価で流通させることにより漁業収入の増大を図る。加えて、桁曳きの混獲により出荷サイズに満たないナマコについては、生息適地に放流する等の資源保全にも取組む。
●ナマコの資源造成ナマコ漁業者(37名)と漁協及び岩内町は、北海道後志地区水産技術普及指導所岩内支所と連携し、ナマコ種苗の資源増大を目標に、岩内町地場産業サポートセンターの設備を使用し、親ナマコからの採苗による種苗生産技術の実証試験を行い、種苗生産技術の確立、実行体制、取組目標、種苗生産施設整備等を検討する。
●資源造成及び未利用資源の活用定置・底建網漁業者(13名)と刺し網漁業者(2名)及び漁協は、北海道栽培漁業振興公社、日本海さけ・ます増殖事業協会と連携して、周辺地域と情報交換を行いながら、サケ、ヒラメ、ニシンの種苗放流及びより効率的な種苗放流方法の検討を行うとともに、検討に基づき放流方法の改善に取り組み、資源の増大を図る。
●衛生管理及び鮮度保持による魚価向上全漁業者(59 名)と漁協は、平成元年に整備した製氷施設が老朽化により製氷能力が年々低下しており、将来的に漁獲物の衛生管理や鮮度保持に支障をきたす恐れがあることから、製氷施設の改修を進める。
なお、平成 28・29 年には製氷機の改修を、平成 30 年は砕氷機の改修を実施している。
- 5 -●地域商社キットブルーを核としたナマコ、ウニなどの販路拡大による収入増加神恵内村・岩内町・泊村の3町村連携で立ち上げた地域商社キットブルーを核に、ナマコやウニなどの新商品開発や販売企画による付加価値向上に取組み、国内販売の拡大や輸出拡大により漁業所得の増大を図る。
JF・団体名 | 岩内郡漁業協同組合 |
住所 | 〒045-0001 北海道岩内郡岩内町字大浜92 |
電話番号 | 0135-62-1313 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されており、2017年8月現在、北海道から沖縄まで、全国で640を超える浜プランが策定されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
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北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |