浜プランの取組地区数
5
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4
地区
※2023年3月末時点
浜プランの取組地区数
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地区
※2023年3月末時点
・ほっき漁業者101名及び漁協はほっき貝資源の安定確保に向けた取り組みを継続するとともに、ほっき貝資源量の増加に伴い、生息が過密になっている漁場の改善及び、既存資源の新陳代謝を図るべく、過密漁場からの移殖放流及び老齢貝の間引き事業に取り組むことで、資源の有効利用及び漁獲生産量の増加による収入向上を目指す。
また、資源管理対策と併せ、引き続き衛生管理対策やPR活動を積極的に展開し、あらたに認証を取得したマリンエコラベルにより、他産地との差別化を図るなど、消費拡大及び付加価値の向上による魚価の向上による収入増加を図る。
・かれい刺網漁業者45名及び漁協は北海道に対し周辺海域への魚礁等の整備促進を要請し、整備した施設の効果を高めるためのマツカワの種苗放流推進及び漁獲体長制限に取り組む。
また、マツカワ魚価対策プロジェクトチームと連携し、知名度・喫食機会の増加を目的とした消費拡大イベントを展開するとともに、あらたに確立した活魚での輸送技術(最大で70時間以上)を活用し、海外を含めた商圏の拡大及び、航空便からトラック便への輸送手法のシフトが輸送技術の向上により可能となったため、これらを活用し輸送コストの削減に取り組むことで、消費拡大に伴う魚価の向上及び販売コスト削減を図る。
・ほっき漁業者及びかれい刺網漁業者及び漁協は、あらたに整備した蓄養施設を、ほっき貝の砂出しや、漁獲時に弱ってしまったマツカワの魚体活力の回復など、高品質化のため利用するとともに、出荷時期の調整や安定出荷を行うことで魚価向上を図る。
・すけとうだら刺網漁業者は、あらたに整備された屋根付岸壁を活用することですけとうだら漁の盛漁期である、厳冬期の網からの魚外し作業の際の就労環境が大幅に改善された。
これまでは厳しい労働環境により作業効率が悪く、かつ作業人員の確保が困難だったため、魚外しの作業が追い付かず網長を短縮し網を敷設していたが、環境改善により作業効率の向上及び作業人員確保が見込まれることから、網を短縮せず敷設することで、漁獲効率を向上させ、漁獲量の増加を図る。
また、鮮度の良いすけとうだらは輸出用鮮魚としての需要があることから、衛生管理体制の改善と併せてすけとうだら鮮魚の発泡出荷についての手法検討及び販売先の開拓により魚価向上を図る。
・全漁業者及び漁協はあらたな冷凍冷蔵施設の整備に向け、輸出向け冷凍水産物の受入量を増加させるため、受入体制や受入方法の検討を行う。
・全漁業者及び漁協はあらたな冷凍冷蔵施設の整備に向け、冷凍・冷蔵・製氷の新技術導入試験を行い、これまでは冷凍すると品質劣化するため製品化が困難であった生冷凍むきホッキ貝の商品開発及び出荷物の鮮度向上に向けた検討を行う。
JF・団体名 | 苫小牧漁業協同組合 |
住所 | 〒053-0012 北海道苫小牧市汐見町1-1-13 |
電話番号 | 0144-35-0111 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されており、2017年8月現在、北海道から沖縄まで、全国で640を超える浜プランが策定されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
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北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |