北海道|根室地区地域水産業再生委員会

根室漁業協同組合

取組概要

  • 根室産まいわしのブランド「根室七星」をPR
  • 沿岸増養殖のICT化

取組タイプ

  • 鮮度管理の徹底
  • 藻場・干潟など水産動植物の生育の場の造成
  • 養殖の生産規模拡大
  • 宣伝・広告

魚種

  • サンマ
  • サケ
  • キンコ
  • ウニ
  • ナマコ

浜プランの取組内容

(1)付加価値向上対策
・根室漁協とさんま棒受網漁業者(15経営体)は、鮮度保持及び付加価値
向上のため、ステンレスタンク販売を継続しつつ、順次老朽化したタンク
の入替えを行い、稼働率を向上させる。
・花咲第2製氷工場が整備され盛漁期にも対応できる貯氷量の確保が可能
となったことから、安価で安定的な供給体制を実現することで、水揚げす
るサンマへの施氷を強化し付加価値向上を図る。
(2)水産資源増大対策
・根室漁協と全経営体は沿岸漁業の資源増大を図るべく藻場造成を行うた
め、以下の取組を行う。
①河川流域における植樹活動を行い沿岸域の水質改善を図る。
②ウニが高密度に生息する藻場において密度管理活動を実施し、低密度の
藻場へ移植することで藻場の保全に努める。
③耕耘機を用い岩盤域に付着する石灰質を除去するなど岩盤清掃をするこ
とで藻場の繁茂できる環境を整える。
・根室漁協とうに漁業者(27経営体)は、根室漁協栽培漁業センター(種
苗生産施設)におけるエゾバフウニの生産・放流体制を確立し資源の増大
を図ることで収入向上を目指す。また、安定した資源状況により浅海漁業
への参画を促し雇用を創出させる。
・根室漁協とうに漁業者(27経営体)が試験事業として実施している弁天
島内角区におけるウニ籠養殖について、一時飼育によって見入りが良くな
り高単価で取引されるケースがあるなど一定の成果ができてきているた
め、今後も将来の事業化に向けて弁天内角区及び区画漁業権内で引き続き
ウニ籠養殖試験を実施していく。また今後は、過去のデータから生産状
況、設置場所、適水温を把握し、効率的な給餌作業や越冬期間における沈
下作業を改善するべく海洋計測システムの導入による養殖事業のICT化
を検討していく。
・根室漁協と全経営体は、さけます流網漁業禁止対策として行われている
サケ類の養殖について、今後も「根室市ベニザケ養殖協議会」と連携し、
海中飼育場所の選定と当該海域の利用を行う漁業者との漁業調整を行い円
滑な試験事業体制を構築していく。
・根室漁協と全経営体は、さけます流網漁業の代替漁業対策として造成し
た根室沖の新たなホタテ漁場について、稚貝放流と操業区におけるヒトデ
駆除による漁場整備事業を行い放流貝の生残率を上げ、安定的な生産体制
を確立することにより、漁業従事者の雇用創出と閑散期における原魚確保
を行い、水産加工業や運送業・石油販売業等の関連産業にまで経済効果を
波及させ地域経済の活性化を目指す。
(3)未利用資源の有効活用
・根室漁協と沿岸漁業者は、近年根室沿岸において資源が増大傾向にある
ナマコについて、有効活用するため、うにたも採り漁業となまこたも漁業
をセット操業し沿岸に生息するナマコの資源量を把握する。また、根室漁
協内に設置されている漁業権管理委員会、沿岸部会等にて操業体制・資源
管理体制を協議し、操業開始を目指すとともに、市場での販売体制を確立
するため流通業者との協議を開始する。
・根室漁協と桁曳漁業者(12経営体)は、未利用資源であったキンコ(フ
ジコ)について、現在は操業体制・資源管理体制・販売体制が整い漁業所
得の一端を担うこととなっているが、取扱い業者が少なく販路が限られて
いるため、今後も永続的な漁業とすべく他地区取扱業者へ原魚の無償提供
等のPR活動を行い、取扱業者の増加や流通販路の拡大に繋げる。
(4)消費・流通対策
・根室漁協及びさんま棒受網漁業者(15経営体)は「根室市アジア圏輸出
促進協議会」が行う東南アジア向けの産地PRや商談会を活用し、サンマ
などの輸出拡大に取り組むとともに、近年漁獲が増加しているマイワシに
ついて、新規輸出対象魚種として検討を開始する。
・根室漁協と全経営体は根室さんま祭り等のイベントや「ねむろ水産物普
及推進協議会」と連携して、根室産水産物・水産加工品の普及宣伝や業界
団体と実施する販売促進活動への積極的な参画により、販路拡大に取り組
む。また、小学校を対象とした漁協青年部が行う出前授業や女性部のお料
理教室を通じ、魚食普及と将来の担い手対策に取組む。
・近年、まいわし資源の利用価値が高まっていることから、根室産まいわ
しブランド「根室七星」のPRし、ブランド力の向上を図っていく。
(5)基盤施設整備
・根室市と根室漁協及び全経営体は、安全安心な水産物供給のため継続し
て根室・花咲港区の屋根付き岸壁の整備を進めていき、各港の輻輳時にお
ける係船状況や搬送路を精査し、係柱の配置改善や搬送路を確保すること
で屋根付き岸壁整備時におけるスムーズな運用体制を目指す。
・漁船上架施設の整備により、漁業者毎のニーズに応じた上下架作業を可
能とすることで、漁業者の負担軽減を図る。
・漁船員福祉センターについて、「外来船誘致促進協議会」と連携し、根
室市や利用する漁船員が所属する漁協との新たな運営方法を検討する。さ
らに、市内飲食店や当該施設におけるサービス券の配布を実施し、外来船
の誘致促進を図る。
(6)漁業収入安定対策
・根室漁協と全経営体は、積立ぷらすへの加入推進のため、計画的に資源
管理を行う新規魚種や漁業を選定し資源管理計画を樹立することで、漁業
収入の安定化を図る。
・全経営体は漁業経営セーフティーネット構築事業へ加入し、近年高止ま
り傾向にある燃油の高騰時に備える。


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※上記は、水産庁ホームページに掲載の浜プランの内容を転載しています。

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