浜プランの取組地区数※2024年3月末時点
5 8 8 地区 ※2024年3月末時点
①漁業生産の安定
・漁協は、「九十九里集団操業指導調査船くろしお運営委員会」の事務局とし
て運営委員会を開催し、適切な運営を行う。
・中型まき網漁船は、指導調査船くろしおからの漁海況情報等を随時把握で
きる体制を維持し、効率的な操業に取り組む。
・漁協は、新たに漁協自営事業としていわし船びき網漁業に取り組むために、
機船船びき網漁業(いわし船びき網漁業)の知事許可を取得するとともに、
事業の運営体制を整備する。
・貝桁網漁業者は、輪番制による効率的な共同操業体制を維持する。
・漁協及び中型まき網漁業者は、九十九里漁業協同組合資源管理計画に基づ
く取組や漁獲可能量を遵守し、資源管理に取り組むとともに、中型まき網
漁業者は地元関係漁業者との申し合わせによる「操業や水揚げ方法の自主
管理」に取り組むことで漁場秩序を維持し、イワシ類の生産量を維持する。
・貝桁網漁業者は、「九十九里貝類資源管理指針」に基づくハマグリの資源管
理の取組を高度化するため、課題を整理し、新たな指針を作成する。
②品質管理の向上
・漁協は、6 月の改正食品衛生法の施行に合わせ、市場に係る HACCP の考え方
を取り入れた衛生管理マニュアルを作成し、設備の洗浄、適切な施氷による
水産物の温度管理、使用水の検査等に取り組む。
・中型まき網漁業者は、カタクチイワシをより多くコンテナパックに収納す
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るため、船倉への漁獲物の混載方法を検討し、高鮮度鮮魚の割合を増やす。
・貝桁網漁業者は、9月と10月に曳網速度を抑えた操業を試験実施し、舌
切れを抑えるとともに、船上及び陸上での選別を徹底し、割貝などの混入
率を減らし品質の向上を図る。
③消費拡大
・漁協は、県が認定する「千葉ブランド水産物」について、既に認定を受け
ている「九十九里産地はまぐり」の認定期間満了に伴い、再認定を申請する。
・漁協は、漁協の直売所「おさかな新鮮大使」において、取扱水産物の種類
を増やし、販売量を増やす。また、新型コロナ対策を継続しつつ、HPにお
ける開店日等のお知らせや「地はまぐり」のレシピ等の配布により、認知度
向上を図る。
・漁協は、インターネット、地元広報紙や観光雑誌などの媒体を利用した情
報発信を行い、イベント等で九十九里産水産物の認知度を高め、消費の増
大を目指す。
・漁協及び漁業者は、地元の小学校等と協力し、水産教室において地元の漁
業や食べ方等を紹介することで、地元水産物への親近感を持ってもらう。
④新規漁業就業者及び中核的漁業者等の確保と育成
・漁協は、千葉県、千葉地域漁業担い手確保・育成支援協議会(構成員は県
水産課、県漁連、県教育庁、県漁業就業者確保育成センター)及び九十九
里町と連携して、国及び県の研修事業を活用し、短期研修や長期研修を行
うことで後継者を確保するとともに、新規漁業就業者が参入しやすい環境
を整備し、着業を促進する。
・漁協は、技術習得のための勉強会や他地区漁業者との意見交換等の漁業士
会活動等を通じ地元の中核となる漁業者を育成する。
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
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北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |