浜プランの取組地区数

5 5 4 地区
※2023年3月末時点

東京都|八丈島地区地域水産業再生委員会

八丈島漁業協同組合

取組概要

  • 漁獲の中心であるキンメダイとTAC魚種である本マグロの持続的利用と単価の向上
  • ②加工による付加価値向上と販路開拓

取組タイプ

  • 資源管理型漁業
  • 宣伝・広告
  • 複数市場への出荷
  • 鮮度管理の徹底
  • 鮮度以外の品質向上(神経締め、活け締め、活魚出荷等)
  • 地産地消活動

魚種

  • マグロ
  • キンメダイ
  • トビウオ
  • ムロアジ

浜プランの取組内容

【漁獲増・付加価値向上】
●東京産水産物は総じて高級魚で知名度が低く、需要が多くないため、荷がまとまると
値崩れを起こしてしまう。このため、認知度向上による需要の増加と販路の拡大によっ
て荷を散らすことができれば年間の単価向上が大きく期待できる。更に八丈島以外の各
島を含めて荷割のイニシアチブを漁連が担うことで、島しょ同士の競合を避けることが
可能となる。
そこで漁協は東京都漁連へ漁獲物を全量出荷する。東京都と東京都漁連は、昨年度東
京都が実施した海外販路調査で、東京産のキンメダイが日本と比較して大幅な高値で取
引されていたことを把握したため、連携して東京産水産物の海外販路開拓にむけて、香
港、シンガポール等5か国を対象に、基礎調査、サンプルを輸出した上での市場性等確
認調査、鮮度保持方法にかかる調査等を実施する。新型コロナウィルス感染症のため
に、海外でのイベント等は次年度先送りとしたが、市場関係者との関係維持、情報収集
を継続していく。(基本方針①)
●東京都漁連は東京都と連携し、国内のこれまで出荷してこなかった市場等へ東京産水
産物を試験出荷するとともに、PRのためのフェアを開催する。(同①)
●漁協は、現在の出荷荷姿について、既存の出荷先は勿論のこと、新たな販路開拓先の
ニーズに合致しているか漁連と協議し、今後の出荷方法を検討する。(同①)
●船主組合は、漁獲物の鮮度保持のために、十分な氷を漁船に積んでいくことを呼び掛
け、漁協は、新たに整備した低コスト型の製氷施設を活用し、漁業者の使用する氷を従
来より値下げした価格で引き続き提供することで、氷を十分に効かした鮮度保持を促
す。併せてキズ等について漁業者、漁協による目視チェックを二重に行う。更に現在の
箱詰め方法について、既存の出荷先は勿論のこと、新たな販路開拓先のニーズに合致し
ているか漁連と協議し、今後の出荷方法を検討する。(同①)
●クロマグロは、漁獲割り当てが少ないにも関わらず、漁獲時の取扱い方法が不慣れな
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漁業者により「やけ」が発生し、単価が「やけ」を起こしていない物と比較して半値以
下となっていることが市場から伝えられており、市場関係者から惜しむ声が出ている。
このため漁業者は、「やけ」防止に必要な取組を熟知した市場関係者から講習を受け、
現場で具体的取組みを実践する。(同①)
●漁業者はキンメダイ資源の増加に資するため、現在の資源管理措置を遵守するととも
に、これまで7~8月に設けていた14日間の禁漁を、7~9月に20日とする。更に1都3県の
キンメダイ漁業者との資源管理に向けた話し合いを継続する(同①)
●漁協は島内の魚屋や、島民への直接販売、注文販売、宅配対応を通じて、利益率の高
い島内販売を増やし、収入増を図る。(同①)
●八丈島周辺では、黒潮流路が激しく変動し、漁場も併せて変化するため、東京都島し
ょ農林水産総合センターが提供する黒潮流路や東京都漁業調査指導船「たくなん」から
の水温情報、試験操業状況等の漁海況情報を活用し漁場を決定することで、操業コスト
を削減した効率的な操業を行う。(同①)
●イルカの食害は、キンメダイ漁業者の大きな課題となっており、これまで行政、試験
研究機関と連携して課題解決に取り組んできたが、回避することが困難な状況にある。
漁業者が現状把握を続け、試験研究機関は新たな知見が得られた場合はこれを漁業者に
還元する。そのため、漁業者はキンメダイ等の一本釣りの外敵であるイルカによる大き
な被害が発生した場合は島しょ農林水産総合センターへ報告する 。(同①)
●漁協女性部はメダイや少量多品種の低価格魚を一次加工し、付加価値の向上を図る。
(同②)
【共同利用施設の整備・漁場の造成】
●漁業者は町が設置する「八丈島浮魚礁設置協議会」において今後の浮魚礁整備の構想
を策定する。(同③)
【後継者の育成】
●漁業者は後継者を育成するため、積極的に新規就業者を指導していく。また、漁協は
町と連携し、新規就業者の確保から育成までに必要となる各種行政施策を積極的に導入
し、漁業就業者の増加と定着を図る。(同④)
【漁業経営の安定】
●漁協は漁業経営を安定させるため、漁業共済・積立ぷらすの活用を推進する。(同
⑤)
【観光等との連携】
●漁業者、漁協は町の観光セクションとの連携を密にし、観光資源を生かし水産業の現
場に触れあえる機会を増やすため、ダイビング事業者や遊漁船業者との話し合いを継続
し、トローリングやダイビングと漁業の共存共栄を図っていく。同⑥)


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※上記は、水産庁ホームページに掲載の浜プランの内容を転載しています。

団体情報


JF・団体名 八丈島漁業協同組合
住所 〒100‐1511
東京都八丈島八丈町三根4206
電話番号 04996-2―0211