木曽岬漁業協同組合

１．黒ノリ養殖業の活性化と所得向上対策
１）海域特性に対応した生産向上体制の構築
・伊勢湾藻類漁場利用計画で定められた、4,192 以内の柵数に抑え、病害にかからな
い健全な養殖に取り組む。
・県水産研究所の栄養塩情報や漁連のノリ情報等で、水温、潮位、病害発生などの
状況を把握し、地域の海況に応じた養殖に取り組む。
・陸上採苗による種付けを開始し、それぞれの養殖方法に適した芽付数および養生・
育苗等の網管理手法を検討し、良い種網作りに取り組む。
・育苗期にノリ芽検診を受け、健全な種網確保に取り組む。
・三重県が新たに養殖用品種として開発し、漁連と共にブランド化に取り組む「伊勢あ
さくさのり」の養殖生産量の拡大に取り組む。
※アサクサノリは、葉体が薄く軟らかく、味や香りが良いことから希少価値が高く、通
常の黒ノリと比較して少量でも高値で取引される。基準年（平成２５年度）時点では
本地区で「伊勢あさくさのり」の養殖生産量は０であるが、平成３１年度までに黒ノリ
生産量の１％まで拡大することを目標とする。
２）黒ばらノリの生産等による付加価値の向上
・ノリの消費を拡大するため、消費者の食のニーズに対応し、新たな付加価値
を向上した黒ばらノリの製造に取り組む。
※黒ばらノリは、ノリを板状に成形せず、原藻を粗切りした状態のまま乾燥さ
せたものであり、板ノリより味と香りに深みがあり、栄養が豊富なため単価
が高いのが特徴である。
３）ノリの認知度向上と食育に関する取組
・黒ノリ PR 資料を作成・配布し、木曽岬のノリの認知度の向上に取り組む。
・木曽岬幼稚園、小学校、中学校の給食へ焼きノリを提供し、子供達に地元の黒ノリ
の味を知ってもらう取組を行う。
・地域でのイベント等にて、試食、販売、資料配付などを行い、木曽岬のノリの認知度
の向上に取り組む。
・焼きノリの卓上用パッケージを地域イベント（産業文化祭り、桜まつりなど）等にて活
用し、木曽岬のノリの認知度向上に取り組む。
２．シジミ漁業の活性化と所得向上対策
１） 資源管理の実施による所得向上
シジミ漁業に関して、関係機関等とも連携のうえ、以下の自主的な資源管理に取
取り組む。
①木曽三川シジミ漁業協議会に参加し、資源管理に取り組む。
②操業日数を週 3 日（月、水、金）に制限することによる資源管理に取り組む。
③操業時間を日の出～正午までに制限することによる資源管理に取り組む。
④一人一日あたりの漁獲量の上限を 180 キロまでとする総量の規制に取り組む。
⑤小型貝を保護するために、出荷できるサイズは 8 ㎜以上のフルイにかけたもの
とするサイズの規制に取り組む。
２） シジミの認知度向上と食育に関する取組
・木曽岬幼稚園、小学校、中学校の給食へのシジミ提供を行い、子供達にシジミの
味を知ってもらい、木曽岬のシジミの認知度向上に取り組む。
・木曽岬町は名古屋市と幹線道路で連結しており、地元民だけでなく、県外からの観
光客をターゲットに地域のイベント（産業文化祭り、桜まつりなど）等を活用した PR
活動を行い、木曽岬のシジミの認知度向上に取り組む。
・木曽川干潟でのシジミ観察会など、学校などと協働で、子供への教育に取り組み、
木曽岬のシジミの認知度向上に取り組む。