伊曽島漁業協同組合

１．黒ノリ（スサビノリ）養殖に係る取組
① 伊曽島漁協が採苗に供するカキ殻糸状体を適切に管理・育成する。
② 共同で陸上採苗、育苗、冷凍入庫を適切に実施し、優良な生産網を確保
する。
③ 水産研究所等の協力を得ながら育苗期のノリ芽診断、ノリ漁場の栄養塩
量調査を実施し、適切な養殖管理を行う。
④ 地域特性や海水温等の気候変動へ対応するため、水産研究所が開発した
高水温耐性品種「みえのあかり」、低比重耐性品種「S1」、低比重・高成長
品種「K1」の導入を進める。
⑤ 「みえの技＋（わざぷらす）海苔」等収益性の高い製品を意識しながら
養殖に取り組む。
⑥ 空き漁場を有効活用し、養殖柵数の増加を図る。（平成 30 年度目標柵数
252 柵/経営体）。
⑦ 生産コストや労働力軽減等に向け、協業化や共同加工施設整備等につい
て、先進事例調査や情報収集を行い、これらの検討を行う。
２．アサクサノリ養殖の推進
① アサクサノリ生産技術の安定に向け、陸上採苗方法、ノリ網の張り込み
時期、張り込みの高さ、ノリの加工方法等の養殖経験の蓄積を進めるとと
もに、養殖柵数を増やして収穫量の増加を図る（平成 30 年度目標柵数 29
柵/経営体）。
② 黒ノリ（スサビノリ）とアサクサノリの養殖漁場を離すなど、漁場利用
について関係漁協とともに検討し、アサクサノリ養殖網へのスサビノリ混
入を防止する。
③ 水産研究所、三重大学、中部電力中央研究所と連携して開発したアサク
サノリ DNA 含有比率の検査技術に基づき DNA 検査を行う。あわせて、食味
試験を行うなど、アサクサノリの品質を確認するとともに、これらの結果
は、アサクサノリの品質を保証する証明書に記して PR にも活用する。
④ 引き続き、研究機関等と連携してアサクサノリの DNA 検査技術の改良に
取り組む。
３．海藻類の新たな需要への対応
① 黒バラノリの需要の高まりを踏まえ、黒バラノリ加工の導入について、
既に県内で加工に取り組んでいる先進事例調査や情報取集を実施し、その
検討を行う。
② 青ノリなどの需要の高まりを踏まえ、その養殖について勉強会等の開催
とともに、試験養殖に着手する。
４．漁業への理解促進と魚食普及
① 桑名市内小学校からの社会見学の受入、学校給食への黒ノリ提供により、
地域の漁業の PR や黒ノリの魚食普及を行う。
５．黒ノリ養殖と兼業する漁業に係る検討
① 黒ノリ養殖と兼業する漁業（サワラ漁やワカメ養殖等）の導入について
検討するための枠組みづくりを行う。
６．漁業経営安定対策の推進
① 漁業収入安定対策事業（漁業共済、積立ぷらす）の利用を推進する。