由良町漁業協同組合

兵庫県地域水産業再生委員会由良町漁協部会|
兵庫

由良町漁業協同組合

取り組み概要

漁業収入向上の取組

  • 選別を徹底し、活魚出荷を中心とした漁獲物の品質向上
  • 低価格魚の加工とPR活動

漁村の活性化のための取組

  • 漁業者の育成
  • 料理教室などの体験教室の実施

浜プランの取組内容

漁業収入向上のための取組

・漁獲物の品質向上
漁協が開設している共販市場において、採介藻漁業を除く漁船漁業者113名全員は、規格外の小型魚や品質の悪い傷物の魚が混入して販売されると魚価が下がるため、以下の取組とともにこれまで以上に選別を徹底して単価の維持、向上に努め、規格外の小型魚は漁獲後速やかに沖で再放流を行う。

マダイ、マアジ、ハモなどの活魚は、漁獲時の網ズレによる魚体の傷や船上での選別や生簀への収容作業のストレスによる活力低下でロス(死魚)が出やすく、魚価の下落に繋がるため、操業中の船上選別から漁船の生簀への収容を素早くかつ丁寧にすること、浮き袋の膨張した漁獲物は、空気抜きを行い生簀に収容すること、選別の際に人の手で直接魚体に触れて魚が傷まないよう、手袋の着用を徹底することを漁業者全員が取り組む。

全漁業者は、船上、魚槽、活魚槽等を定期的に清掃するとともに、市場への出荷時には汚れがつきにくく洗浄の容易なプラスチック製魚箱を使用することに努め、衛生管理を徹底する。

  底びき網漁業者57名は、当地区小型底びき網漁業で最も漁獲量の多いハモについて、特に魚体の傷が少なく、体型が太く、脂ののりが良いなど一定の基準を満たすハモを「黄金(こがね)ハモ」として銘打ち、漁場を同じくする淡路島東浦地域の底びき網協議会と協力し、認知度向上のため京阪神地域はもとより、関東地区にも出荷を行なう仲買業者とも連携して、仲買業者が取引を行なっている飲食店や市場等へのポスター掲示等のPRにより消費地の拡大と販売価格の向上を図る。
  また、市場内にハモの選別機を導入して規格以下のサイズは放流して市場に出ないようにして、品質向上を図る。

ノリ養殖業者全員は、板ノリ生産において、破れ製品や異物混入等の不良品削減や製品の生菌数削減のため、県漁連からの指導に基づき日々の生産開始時のノリ原藻洗浄機器への通水を十分に行い、残存しているノリの破片や異物の洗浄を徹底するとともに、漁連の指導により開始された異物混入対策点検表の記載を徹底し、良品生産の拡大による生産額の増大を図る。

・漁獲物の付加価値向上と消費の拡大
漁協は、全漁業者と協力し、由良産天然ワカメの塩蔵加工や小型のイシモチやシタビラメなど低価格魚の干物加工、赤うに養殖事業などを行う。
漁協は、当該施設を活用して製造した加工品を地区近傍の集客施設である洲本温泉の各ホテルや民宿等と連携し、施設の土産物ブース等での販売をする。
また、上記加工品やタチウオ、マダイ、マダコ、サザエ、ワカメ等地元水産物について、「由良の魚」の旬や食べ方などの情報の共有・発信を漁協や市が連携して開催する「水産まつり」での直販や振る舞いを通してPRを行い、消費と販路の拡大を図る。

漁協は、採介藻漁業を営む潜水漁業協会91名と協力し、平成28年から試験的に実施していた赤うに養殖について、養殖規模を拡大するために身入りの安定化や養殖作業の効率化経費削減等を検討して漁業収入の向上を図る。

・漁場環境の保全と資源量の増大
  水産多面的機能発揮対策事業の活動組織である「由良地区豊かな海づくり活動組織」が行う海底耕うんや漂流物の清掃など漁場環境の保全にかかる活動を、活動組織と連携して漁業者全体で取り組む。

また、漁協青壮年部員が中心となって、小割網生簀を用いたマダイの中間育成・放流やオニオコゼ、クルマエビ、クロアワビ、サザエの放流などの栽培漁業等の取り組みに参加し資源の増大を図る。

漁村の活性化のための取組

・漁業者の育成と魅力ある地域づくり
漁協は、全漁業者と協力し、経営体育成総合支援事業を活用した後継者確保について、安心して就業できるよう、様々な分野の研修に参加、体験できる体制づくりの強化を図る。

漁協は、全漁業者と協力し、漁村食文化の伝承機会の提供として、主に地元中学生を対象に料理教室等の体験教室を行い、漁村文化の継承と魚食普及に努める。


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