浜プランの取組地区数
5
8
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地区
※2024年3月末時点
浜プランの取組地区数
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地区
※2024年3月末時点
1)地元水産物の消費拡大
①観光案内施設「吉甚」の活用
漁協は、全漁業者と協力し、沼島観光案内施設「吉甚」を活用し、地元水産
物やその加工品を販売、PRすることで、観光客等の購入機会を増やし水産物
の消費拡大を図るため、以下の取り組みを実施する。
ア 低利用魚の加工販売
小型底びき網漁業等では、漁獲した水産物の中で、需要の低さから市場に出
回らず、自家消費又は廃棄しているサメ類やエイ類、イシモチ、エソ、小エビ
類などの魚介類がある。
それら低利用魚の有効利用を図るため、平成26年度の離島漁業再生支援交
付金を活用して島内に加工場を整備し、漁協青年部17名を主なメンバーとす
る漁業集落構成員が、干物や練り物、煎餅(プレス姿焼き)などに加工し、観
光案内施設「吉甚」で販売することにより漁業収入の向上を図る。
イ 低価格天然魚の直接販売
養殖技術の進歩により市場では4定条件(定量・定質・定価・定時)を備え
た養殖魚の需要が増加したことなどで、当地区の一本釣りで獲れた天然のブ
リ、マダイ、カンパチなどは、市場での需要が少なくなり、近年、価格が大き
く下落している(1000 円/kg 程度の単価であった小型のブリやカンパチは、
200 円~300 円/kg に下落)。
一本釣り漁業の有志グループ「一本釣産直部」18名は、これらの天然魚を
観光案内施設「吉甚」で消費者に直接販売し、獲れたての新鮮な天然魚の美味
しさをアピールすることにより、天然魚の需要を高め、消費拡大により漁業収
入の向上を図る。
ウ 漁獲物のブランド化
一本釣り漁業で獲れた沼島産のマアジは、築地市場では以前より脂ののりが
良い高級なアジとして定評はあるものの、販売していた仲買業者の知名度だけ
が高く、沼島という地名での認知はあまりされていなかった。
漁協は、一本釣り漁業者44名と協力し、沼島という地名を冠して「ぬしま
アジ」とし、淡路島内の集客施設において直販や振舞いイベントを行い、今後、
観光案内施設「吉甚」でのPRにより一層の認知度向上に努め、沼島ブランド
として確立させる。
②インターネットによる干物・鮮魚の販売
漁協は全漁業者と協力し、離島漁業再生支援交付金により作成した漁業集落
ホームページを活用して、干物・鮮魚等のネット販売を行う。また南あわじ市
のふるさと納税謝礼品として干物等を出品し、全国への販売及び知名度の向上
を図る。
③魚食普及活動の推進
漁協は、漁協青年部16名及び女性部57名と協力し、沼島内の小・中学校
や生協・スーパー等の販売担当者等への料理教室の開催や魚料理のレシピの作
成・配布を行い、魚食普及に努めることで、地元産水産物の消費拡大と知名度
の向上を図る。
2)資源管理・漁場環境保全の取組
漁業集落構成員(全漁業者)は、離島漁業再生支援交付金を活用して整備し
た浅海域小型産卵育成礁へのマダイ、ヒラメ、キジハタ、オニオコゼ等有用種
の種苗放流を実施するとともに、魚種ごとに一定の体長・重量による漁獲制限
を実施し、水産資源増大の取組を推進する。
また、全漁業者は、島内の海岸清掃や漁場の海底清掃、既存魚礁の清掃等、
漁場環境の保全活動に取り組む。
3)漁業後継者育成
漁協は、漁業後継者が安心して就業できるよう、計画的で効率の良い漁業経
営を推進し、漁業収入の向上に繋がることに意欲を持って取り組む漁業者を育
成するため、先進地視察や様々な分野の研修に参加できる体制づくりを推進
し、自己研鑽に努めるよう助力推進する。
JF・団体名 | 沼島漁業協同組合 |
住所 | 〒656-0961 兵庫県南あわじ市沼島2367-2 |
電話番号 | 0799-57-0246 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |