浜プランの取組地区数
5
8
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地区
※2024年3月末時点
浜プランの取組地区数
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地区
※2024年3月末時点
下記の取組を通じ、基準年より 0.6%の漁業収入増加を目指す。
①資源量増加の取組
◆食害生物の除去
・採介藻漁業者は水産多面的機能発揮事業を活用し、海藻を食害す
るガンガゼの除去やホンダワラ類の母藻投入を行うことにより、
藻場の造成(7.17ha)を行う。また、年1回調査を行うことによ
り効果等をモニタリングし、漁場環境の保全と磯資源の増加を図
る。
◆稚貝放流
・採介藻漁業者はアワビ種苗を放流することで、アワビの資源量増
加を図る。
②魚価向上の取組
◆販売施設等の活用
・近年、「相島」は猫島として有名になっており、ここを訪れる観
光客が増えている。この観光客をターゲットに地元産水産物や加
工品の販売向上を目指し、市や漁協、関係者は、老朽化が進む販
売施設の改修等について検討する。
◆アジの市場出荷量調整、付加価値向上
・一本釣り漁業者と漁協は、漁獲したアジを活かしておき、時化等
で市場出荷量の少ない時期を狙った出荷調整を漁協レベルで行
うことで、魚価向上を図る。
・漁業者は、トロ箱やラベル、水氷の敷き方を統一することで「相
島の一本釣りアジ」の品質を向上させ、その良さを認知させ付加
価値向上を図る。
・一本釣り漁業者は、関係者と調整しつつ、これまで取引のなかっ
たアジ活魚の集荷業者等への販路開拓を行う。
・漁協は、関係者と調整しつつ、アジの大手スーパー等への販路開
拓を行う。
◆直接販売による魚価の向上
・漁業者が漁船のいけまから獲れたての新鮮な魚介類を直接販売す
るイベントが好評である。イベント以外でのいけま売りの開催に
向け、運営体制の再構築について協議を行う。
◆直売施設の整備
・陸側の渡船乗り場への道路拡張計画が検討されており、この計画
とリンクして、浜の活力再生・成長促進交付金等を活用し、隣接
する漁協支所周辺への直売施設や活魚出荷槽の整備について検
討する。
※本計画は道路拡張計画とリンクしているため、整備時期が不透
明であるが、近年整備することを念頭に、商品となる島の特産
品の開発や、未利用魚を使用した新たな加工品の開発等を進め
る。
③6次産業化の取組
◆未利用資源の商品化
・全構成員は、未利用資源であったヒジキを使用した加工品「ひじ
きコロッケ」の販売高の向上を図るための方策を検討する。
・採介藻漁業者等は、未利用のワカメ、アカモク等の海藻類の加工
品開発を検討する。
・かご漁業者等は、未利用の小型フグの加工、商品化を検討する。
・全構成員は、市場では値がつかない魚の加工、商品化を検討する。
◆島の特産品の開発
・既存のカマボコ商品に加え、より幅広い世代に好まれる新たな島
の特産品の開発について検討する。
・女性活躍のための実践活動支援事業を活用して加工用の機器等を
整備し、女性の視点を取り入れた加工品の開発を行う。
④魚食普及の取組
・全構成員は、漁船のいけまからの直接販売や、漁船クルージング
等を行うイベント(相島!春フェスタ)を開催する。更に、新宮
町や観光協会と連携し、秋にも同様のイベントを開催する。
これらにより、島の魅力を伝えると共に近隣消費者の育成、消費
拡大につなげる。
・いけまからの直接販売などのイベント開催を通じ、町民への地元
の水産業に対する理解を深め、水産物の消費拡大を図る。
○その他の取組
・漁業人材育成総合支援事業を活用することで、後継者の育成に努
めるとともに、県の新規就業セミナー等を活用して新規漁業就業
者の確保を図る。
・漁業者は、漁業者保証円滑化対策事業及び漁業経営基盤強化金融
支援事業を活用することにより、積極的な設備投資を行い、漁労
作業の安全性の確保や生産性の向上を図る。
・水産物供給基盤機能保全事業を活用し、保全整備を実施すること
で、漁業者の安全な操業を図る。
JF・団体名 | 新宮相島漁業協同組合 |
住所 | 〒811-0118 福岡県粕屋郡新宮町大字相島1559 |
電話番号 | 092-962-2901 |
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
---|---|---|---|---|---|---|
北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |