延岡漁業協同組合

魚価の向上
東九州自動車道開通により市内への流入人口の増加が見込まれ、水産業の
盛んな当地域では新鮮な水産物を求める観光客等の増加が期待されること
から、市場流通以外の直接販売などを推進する。
第一期目において直売所等で販売を実施していた大型定置網漁業に加え、
機船船曳網漁業、小型底曳網漁業、磯建網・刺網漁業、小型定置網漁業、曳
縄・一本釣漁業、深海底曳網漁業、しいら旋網漁業、採介藻漁業、その他の
漁業者においても漁協等と協力して、平成 35 年度に漁獲物(マアジ、チダイ、
タチウオなど)の 1 割を市場以外の直販施設等において直接販売することを
目標とし、仲買業者との調整や輸送方法等の課題解決のため、関係者と協議
を行いながら、ＪＡ延岡が運営する直売所等での直接販売（漁獲物の 2％）
を行うことで、漁獲物の単価向上に取組む。
また、付加価値向上のため、一本釣り、曳縄漁業での神経締めや氷の増量
等による高付加価値化を推進するとともに、加工業者などと連携し、定置網
漁業のタチウオなどの新たな加工品開発を推進する。
更に、浦城地区の定置網等で漁獲された新鮮な水産物を首都圏へ直販する
とともに、現在休止している赤水地区の大型定置網を再開することで、水揚
量の増大と漁村の賑わい創出を図る。
2 複合漁業の推進
現在、小型定置網や採介藻漁業者等が実施しているアワビの陸上養殖及び
イワガキ養殖については、安定的な生産体制の構築を目指す。
また、ヒオウギ貝養殖を追加し、生産の拡大を図る。
3 資源管理及び漁場環境保全
全漁業者（188 経営体）は、参画し、海浜清掃や藻場・干潟の保全活動等
による漁場環境改善に取り組むとともに、ヒラメ、カサゴなどの種苗放流
や資源管理に取り組むことにより、沿岸資源の維持増大に努める。
4 漁業就業者の確保・育成
漁協は、漁業就業者不足や高齢化に対応するため、宮崎県漁業就業者確
保育成センターや地域担い手協議会と連携し、漁業研修制度等の活用によ
り、意欲のある新規漁業就業者の確保・育成に努める。
収益性の向上を目指す漁業者について、漁業種類あるいは複数の漁業者
でのグル―プ化を促進するとともに、新たな操業・生産体制の導入や経営の
効率化を推進する