浜プランの取組地区数※2024年3月末時点
5 6 3 地区 ※2025年3月末時点
①定置網漁業者及び追込漁業者は、近年、国内外水族館で観賞魚需要が急増していることから、
サメ、エイや熱帯魚など食用としては低利用な魚の販売量を5年後に基準年の2倍、漁業収入の3
0%向上を目指し、美ら島財団をはじめとする関係者と国内外の需要情勢、販売方法などの協議を
すすめる。
活用する支援措置等
②一本釣り漁業者及び延縄漁業者は、活魚取扱量を5年後に基準年比15%増加させ、漁業収入
を3.5%向上させるため、蓄養技術向上のための講習会や魚が弱らないよう漁獲時の技術を向上
するため関係者と協議をすすめる。
③一本釣り漁業者、刺し網漁業者及び漁業協同組合は、当地域で伝統的に作られているシイラ干
物のマニュアル化をすすめて製品規格・品質の統一を図る。また、イベントに出品するなど認知度
を高めることにより新たな販路拡大に取り組み、5年後に販売量を2倍にして、漁業収入を基準年
比100%向上させるよう商工会や観光協会等の関係者と協議をすすめる。
なお、上記の取組内容は、取組の進捗状況や得られた成果等を踏まえ必要に応じ見直すこととする。
「浜の活力再生プラン」(通称「浜プラン」)は、2014年に始まった、水産業の活性化のための改革の取組です。地域によってさまざまに異なる水産業・漁業を振興させることを目指して、それぞれの漁村や地域(=「浜」)の現状に合わせて考えられた取組計画を「浜プラン」と呼びます。
浜プランは、漁業者や市町村を中心に組織された「地域水産業再生委員会」が、課題・計画・目標を見据えて立案します。
その大目標は、「漁業所得の10%アップ」。収入を向上させる取組、コストを削減する取組など、多種多様な具体的なプランが実践されています。
浜ごとに策定される浜プラン。浜の数だけ課題があり、取組が行われています。大きくは以下のような取組が全国の浜で取組まれています。
<収入向上の取組>
高鮮度出荷・加工品開発、直販・輸出など
<コスト削減の取組>
省エネ機器の導入・協業化・船底清掃の取組実施など
浜プランは、「地域活性化のための処方箋」です。
各地域が抱える課題に対し、漁業者と市町村がタッグを組んで自ら考えた解決策を実践することに、浜プランの本質があります。漁業や水産業の改革によって地域全体を元気にすること、「地域創生」に貢献することが、それぞれの浜プランの役割です。
付加価値向上 | 生産・流通 | 外食・観光 | 消費拡大 | 計 | 参考 各地の浜プラン | |
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北海道地区 | 32 | 16 | 7 | 33 | 北海道 | |
東北地区 | 62 | 31 | 3 | 22 | 青森県、岩手県、宮城県、秋田県 山形県、福島県 | |
関東地区 | 70 | 40 | 16 | 13 | 茨城県、千葉県、東京都、神奈川県 | |
北陸地区 | 24 | 12 | 4 | 19 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 | |
東海地区 | 23 | 19 | 13 | 14 | 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県 | |
近畿地区 | 30 | 11 | 10 | 33 | 滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県(日本海側)、 兵庫県(瀬戸内海側)、和歌山県 | |
中国地区 | 32 | 10 | 15 | 44 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県 | |
四国地区 | 40 | 53 | 5 | 75 | 徳島県、香川県、愛媛県、高知県 | |
九州・沖縄地区 | 73 | 59 | 41 | 67 | 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 | |
計 |