6次産業化とは

6次産業化とは

農山漁村には、有形無形の豊富な様々な資源「地域資源」(農林水産物、バイオマス、自然エネルギー、風景・伝統文化など)に溢れています。

6次産業化とは、それら「地域資源」を有効に活用し、農林漁業者(1次産業従事者)がこれまでの原材料供給者としてだけではなく、自ら連携して加工(2次産業)・流通や販売 (3次産業)に取組む経営の多角化を進めることで、農山漁村の雇用確保や所得の向上を目指すことです。

こうした経営の多角化(6次産業化)の取組は、地域の活性化に繋がることが期待されています。

六次産業化・地産地消法について

六次産業化・地産地消法は平成23年3月1日、「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」、通称「六次産業化法」が施行されました。六次産業化法は、地域資源を有効に活用し、農林漁業者等による事業の「6次産業化」に関する施策並びに地域の農林水産物の利用の促進に関する施策(「地産地消等」)を総合的に推進することにより、農林漁業等の振興等を図るとともに、食料自給率の向上等に寄与することを目指しています。

農林水産大臣は、農林漁業者等による農林漁業及び関連事業の総合化の促進の意義及び基本的な方向等を明らかにした基本方針を定めています。

農商工連携との違い

平成19年から20年にかけて農山漁村の活性化等、6次産業化と同様の方向性をもつ法律が制定されました。このうち農林漁業と他産業との連携を促進しようとする法律として「農商工連携促進法」があります。地域経済活性化のため、地域の基幹産業である農林水産業と商業、工業等の産業間での連携(農商工等連携)を強化し、相乗効果を発揮させるため、それぞれの経営資源を有効に活用して実施する事業活動を促進することにより、地域を支える中小企業の経営の向上及び農林漁業経営の改善を図ることを目的とし、税制・金融面をはじめとした総合的な支援措置を講ずるものです。

事例から見た6次産業化に取り組むためのポイント

6次産業化の取組みは、どのように計画し、実行されているのか、具体的な事例調査・分析から得られたポイントを紹介します。

資料出典元:株式会社 水土舎

6次産業化を推進する際の留意点

6次産業化の目的は、地域全体の付加価値を上げること

6次産業化の目的イラスト

6次産業化の取組みの発展過程

6次産業化の取組の発展過程図

まずは、自分達の地域を知るところから

漁村活性化の取組事例の共通点

➣まず地域の現状を知り、問題点や課題に気づくこと。
➣「気づき」をきっかけにして、取組の必要性を強く認識。
➣「気づき」の地域の方々による共有

下矢印
これが「発意
地域の活力を取り戻すために、「何か」やらなくてはいけないという危機感の裏返し

地域を知る方法~SWOT分析~

SWOT分析図

地域を知る方法~他地域との比較~

漁協の分類図
グループ分布グラフ

今、地域に必要な取組を考え、形にする

活性化への第一歩は、自分達の地域の宝(地域資源)を見つけ出すこと
➣地域の宝の発掘には、他地域での取組事例や活用している資源等を学び、自分達の地域を見つめなおし、「宝」に気づく目を養うことが必要
次に、地域の宝の活用方法に関係する地域の特性を確認すること
➣せっかくの「宝」も地域の特性を無視して活用すると失敗の可能性が高くなる。地域特性に応じ効果的に活用することが重要。

活性化の取組内容を検討する視点

取組の領域図
取組の分類図

取組みの実施に向けた体制づくり

■活性化の取組の中核を担うリーダー
意欲のある様々な立場の人を積極的に活用
➣意欲的で元気な女性や若い人たち
➣知恵や知識、経験の豊富な高齢者
➣外部の知識や人脈が豊富なUJIターン者
➣地域出身で都市部などに居住している人等
ノウハウを持つ専門家の力を借りる
➣計画検討・策定段階や取組初期の段階では、地域にノウハウがないことから、専門家の力が必要
➣水産普及員、経営指導員、行政担当者…etc.

取組みの実施に向けた体制づくり

取組規模や内容に応じた適正な体制

適正な体制表

取組みの継続・発展のポイント

目標を立てて成長の道筋を描く

➣地域の活力を取り戻すには、長期的な取組の継続が必要。そのためには、取組の道筋と段階的な目標の設定をしておくことが重要。

➣段階的な目標は、達成度を評価することで自分たちの取組を客観的に評価する指標となり、取組の改善を図る対策の基礎ともなる。

取組を継続している事例の共通点

PDCAサイクルの活用

➣十分な取組内容の検討に基づく計画・準備(Plan)、取組の実施(Do)、実施中の取組効果の確認や課題の抽出(Check)、課題改善への取組(Act)といった手順を循環させながら取り組むことが有効。

PDCAサイクル図