浜プランの取組地区数

5 6 7 地区

沖島漁業協同組合

沖島地域水産業再生委員会

離島の地域資源を最大限活用し、湖魚の消費を拡大

世界でも珍しい湖沼に浮かぶ有人島で浜全体の底上げを図る!滋賀県・沖島

国定公園琵琶湖を内側から見渡す美しい自然景観、貴重な島の生活様式や暮らし、伝統的な湖国の食文化を有する沖島は、観光資源としての価値も非常に高い。その魅力を最大限に発揮するため、観光客を積極的に受け入れるなど体験交流等を通して「漁業」と「観光」を深く結び付けながら、活動している。漁村の賑わいと活気を創出し、島の主要産業である漁業の継続と所得向上に向けた取組をご紹介!

目次

世界でも珍しい湖沼に浮かぶ有人島

琵琶湖は日本一大きな湖であり、その大きさは670.25㎢と東京23区(627.6㎢)がすっぽり入ってしまうほどである。また大きさだけでなく古さも日本一で、400万年もの歴史を持つといわれる古代湖でもある。そんな長い歴史の中で、琵琶湖では様々な生物が豊かに育まれてきた。湖とその周辺には、多くの動植物が生息し、ビワマスやセタシジミなどの固有種も多く見られる。また、近畿地方の重要な水資源でもある。美しい自然景観、貴重な島の生活様式や暮らし、伝統的な「湖国」の食文化を有する沖島は、観光資源としての価値も非常に高く、年間を通して観光客が多い。

地域資源を活用した6次産業化

沖島の漁業は、たくさんの固有種がたくさんいる琵琶湖の漁獲の4割を占めている。琵琶湖の名物「鮒寿司」に使用されるニゴロブナ、コイ化の魚で最も美味しいといわれているホンモロコ、琵琶湖固有種のサケ科魚類であるビワマスなど書ききれないほどたくさんの魚が生息している。湖島婦貴の会(沖島漁業協同組合婦人部)では、伝統的な湖国の食文化を活かし、沖島で水揚げした新鮮な湖魚を炊き上げた若煮、お弁当、沖島物産品の加工販売を行っており、「沖島の味」とくつろぎを来訪者に提供している。

「沖島の味」の認知度向上と普及促進

インターネット等を活用し、アユの山椒入り若煮、エビ豆若煮、ハス田楽、鮒ずし、ハスのメズシなどの「沖島の味」を中心に消費者への直接販売や「鮒ずし手作り体験と沖島の郷土料理を味わう体験交流事業」などを促進させるため、漁協ホームページを拡充する等のPR活動を強化。琵琶湖クルーズツアーと組み合わせて鮒ずし手作り体験を組み合わせたツアーの開発なども行っている。加えて、地元商工会議所や JA 等が開催する地域のイベントへ出店等により、「沖島の味」の認知度向上と普及促進を図っている。

資源管理と外来魚駆除による漁獲量の確保

産卵期の自主禁漁の取り組みなど、水産資源の維持・回復に努める他、外来魚の駆除にも力を入れている。琵琶湖漁業に深刻な被害を与えているオオクチバス、ブルーギルなどの外来魚は、通常の漁業での混獲による駆除のほか、駆除目的の沖びき網による積極的な駆除等により、生息量は減少傾向にある。在来魚の回復のためには、更なる駆除が必要となっており、一層の外来魚駆除に努めることによって水産資源を回復し、漁獲量の増加を図る狙いだ。また、駆除した外来種を無駄にすることなく加工・商品化も行っている。沖島で水揚げされた鮮度の良いバスのミンチを使用し、クリームコロッケ風に仕上げている「沖島よそものコロッケ」。”あなたのひとくちが琵琶湖を救う”をコンセプトに商品化を行った。島内のお食事処で購入することが出来る。(※写真は「沖島よそものコロッケ」ホームページより引用)

沖島独自の交流体験型観光で島の文化を発信

春には”沖島桜まつり”の開催”地引き網体験”等のイベントを、初夏には滋賀県を代表する名産である”鮒ずし”の漬け込み体験を琵琶湖を琵琶湖汽船とのタイアップ企画により開催。さらに、沖島町離島振興推進協議会では、島に伝わる伝統や食文化、四季折々の自然風景など、島の良さを広く知ってもらい、島に来てもらうことを目的とした沖島ファンクラブ「もんて」の組織化と情報発信『沖島遊覧船もんてクルーズ』の運航、「聞き語り沖島の暮らし伝え人」の発刊、フォトコンテストなどの交流イベントの開催なども実施しており、これらの交流体験プログラムの造成を行っている。
離島という活動範囲の制約を受けながらも、独自の文化や立地を活かし、様々な取組にチャレンジする沖島地域水産業再生委員会に今後も注目したい。

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