宮古市重茂地区地域水産業再生委員会|以下の取組により、漁業収入向上に努める。
【養殖漁業の生産量増加・生産性向上】
1.養殖漁業者と漁協は、新芽を摘み取った早採りわかめ「春いちばん(商標登録品)」について、天然わかめからの採苗作業(6月下旬~8月上旬)、種苗管理(8月上旬~10月下旬)、種苗巻き込み作業(10月下旬~11月下旬)の時期に、おもえ漁協ネットで海水温と栄養塩の情報を配信することにより、養殖漁業者各自の最適な作業時期と品質管理を徹底することで、生産の安定化・効率化と増産を図る。
また、新たな人工種苗(ワカメ半フリー種苗)を活用して生産量の回復を図るとともに、漁協の主な取引先である首都圏の生協、市場等へパック製品のプレミアム春いちばん(塩蔵加工品)の販売展開を行い、養殖漁業者の所得向上に努める。
2.漁協は、養殖漁業者に対し、種苗巻込時期、垂下深度、間引き時期等の適正化を指導する。
3.令和6年度は、漁協において、生産性が高く時化等に強い強靱な養殖施設を整備する。
※上記取組により、基準年(平成30年度~令和4年度の5ヶ年平均)と比
べ、養殖わかめ、養殖こんぶともに幹縄1m当たり0.1㎏の増産に取り組
む。
【磯根資源の管理、造成】
1.漁協は、生産したあわび稚貝150万個の適正な浅場海域等への放流を継続し、あわび資源の回復と増産に取り組む。
2.漁協は、購入した稚なまこと種苗生産施設で生産した稚仔合計3万5千個を適正な浅場海域等へ放流し、なまこ資源の回復と増産に取り組む。
3.わかめ、こんぶ養殖漁業者と漁協が協力し、主に天然わかめ、天然こんぶの繁茂状況が悪い海域へ、養殖わかめ、養殖こんぶ残渣1,250tを給餌し、あわび、うにの資源量の増大と身入りの向上に取り組む。
4.採介藻漁業者と漁協は、あわび、うにの生息バランス調整及び資源維持を目的に、天然わかめ、天然こんぶの繁茂状況や適正な漁場環境について調査し、検証した結果に基づき、うにについては、生息数が少ない適正な浅場の海域へ12t移植し、身入り向上と資源管理に取り組む。
5.採介藻漁業者と漁協は、採介藻漁業の操業要領・体制、休漁、禁漁区域の検証を行い、その結果に基づいて「口開け要領書」等の見直しを行い、漁家経営の安定に繋がる操業に取り組む。
6.採介藻漁業者と漁協は、国、県、市、関係機関と連携して磯焼けの対策効果を検証するとともに藻場造成に取り組む。
【地域水産物の付加価値向上】
1.漁協は、前浜で水揚げされた地域水産物の販路拡大に向けて、地理的表示(GIマ-ク)及び地域団体商標登録に向けて取り組むとともに、市場調査及び消費者のニ-ズに適した品質、規格、価格帯の検証を行い、消費者が求めている新商品開発に取り組む。
2.漁協は、重茂特産『焼うに』など地域水産物のHPでの紹介やインターネット販売の強化を図り、採介藻漁業者は、インターネットで販売される水産物の品質の均一化、安定した生産に取り組む。
3.漁協は、養殖わかめ、養殖こんぶ、天然わかめ、うに、あわびを加工し、製品化する漁協の水産加工処理施設等の衛生管理と機能強化を図り、更なるブランド化に取り組む。
|以下の取組により、漁村の活性化に努める。
【漁業人材育成・確保】
1.漁協のHPやYouTubeを活用して地域漁業の魅力を積極的に全国のネットユーザーへPRするとともに、地域内の漁家子弟を中心に漁業就業希望者を掘り起し、宮古市漁業担い手確保対策事業補助金を活用して、養殖・採介藻・漁船漁業の技術習得と若手漁業者のニーズに即した資格取得などの支援を行い、新規漁業就業者の確保と育成に取り組む。
2.漁協は、岩手県等が主催する研修会や研究発表会などへの漁協青年部員及び岩手県青年漁業士の参加を支援し、若手漁業者の育成に取り組む。
3.小中高生を対象とした漁業体験学習の実施や高卒者、I・Uターン者の漁業技術習得のサポート等の独自の取り組みを進め、担い手育成と後継者の確保に取り組む。
【地域人材育成・雇用確保】
1.宮古市の『地域おこし協力隊』と漁協が連携し、漁業就業希望者を対象
に地域内の民宿や漁家での渚泊(宿泊・漁業体験等)の具体的検討を開始
する。
2.『地域力創造アドバイザ-』等と漁協が地域人材の育成と地域の活性化の取り組みの協議を開始する。
【交流人口の拡充】
1.大手旅行会社や観光業界団体等と漁協が連携し、三陸ジオパークの普及
促進とみちのく潮風トレイルを中心とした観光客誘致・周遊体験型観光を
企画推進して、地域全体での観光振興に取り組む。
2.地域内の宮古市重茂水産体験交流館【えんやぁどっと】で、地域水産物
の加工品等の展示・直売や旬の魚介類の調理体験、加工体験、漁師めし体
験等を企画推進し、年間8,620名の施設利用を目指す。
3.8月第1日曜日に地域内の重茂漁港特設会場において『重茂味まつり』を開催し、地域水産物の販売及び本州最東端クルーズ、宮古市立重茂中学生の『トド埼太鼓』の披露等を行い、誘客促進に取り組む。
【女性活躍の促進】
1.漁協女性部の、地域の海を守るせっけん運動や植樹などの環境保全、岩
手県漁業士の育成と活動支援に取り組む。
2.漁協女性部の活動を中心として、地域水産物の魚食の価値を見直し、消費拡大と安心・安全な水産物供給のための衛生管理の啓蒙や浜料理のレシピ作成などの活動支援に取り組む。
【その他】
1.宮古市教育委員会と漁協が連携して、市内の小中学校で魚食の重要性の
理解を醸成するための出前授業を推進するとともに、学校給食メニューに
地域水産物を積極的に利用してもらい魚食普及に取り組む。
2.子供から高齢者まであらゆる世代が住みやすく快適な生活環境を確保するため、漁協女性部と漁協青年部を中心とした、生活道路・漁港関連道路のゴミ拾い、草刈りや漁港、トイレの清掃の活動支援に取り組む