粟島浦村地区地域水産業再生委員会|取組内容は進捗状況や得られた成果等を踏まえて必要に応じて見直すこととする。
1 漁業収入を向上させるための取組
①水産加工品の開発と販路拡大及び鮮魚の新規市場開拓。
・漁協と漁業者は、水産物の加工を行うばっけ屋、粟島観光協会と協力し、新潟県本州側ではほとんど製造されないトビウオの焼干しやマダラの寒干し、サバ類の糠漬けなど加工品開発を検討するとともに、低未利用魚の規格外のアジ、カレイの佃煮・一夜干などの加工品を新たに開発することを検討する。また、これらの加工品について村内直売所や島外で販売することを目指す。さらに、マーケティング調査を基にした商談会(マッチング)を実施することに加え、村で現在開催しているイベント「島びらき」「タコ獲りツアー」「クリーンアップ」の他に、近年4月~8月まで安定的に漁獲されているマグロ・メジマグロを使ったイベント「(仮)粟島本マグロまつり」の開催も検討し、島内外における販路の拡大を図る。
②鮮度保持・衛生管理技術向上とブランド化の推進
・漁協は、新潟県水産海洋研究所や水産業普及指導員などの関係機関の協力を得て漁業者への指導強化やノドグロ、ヒラメ、ブリ、マグロ、メジマグロなどの高級魚の沖〆(活〆・神経〆)技術の向上や漁獲物の品質向上を図るため、鮮度保持・衛生管理マニュアルの作成を検討し、沖〆の実施地区への視察、講習会へ積極的に参加する。
・これまで、新潟県内では、粟島といえば大型定置網で良質の「タイ」が漁獲されるという自然発生的なブランドイメージがあったが、漁業者と漁協は、この他ズワイガニ、ヒラメ等の高品質の魚種にも知名度向上を図るために「産地タグ」を付して出荷する他、知名度の低い魚種についてもネットでの情報発信を検討する。
③新規漁業を導入し高鮮度化を図る。
・定置網漁業者と刺網漁業者は、刺網から魚体の損傷の少ない(特にマダラ)底建網への転換を図るため、新潟県水産海洋研究所との底建網に関する基礎的な共同研究の結果を活用しながら底建網の導入を検討し、併せて高鮮度な出荷についても検討する。
④資源回復の推進漁業者は、アワビ等の貝類の直接的な増産、幼・稚魚の育成、周辺の資源の回復により安定的な漁業を図るため、いわゆる磯焼け海域とその付近において、藻場の減少の要因となっている食害生物の除去を実施しつつ、新潟県水産海洋研究所の調査結果を参考に、藻のサンプル(スポアバック)の設置場所を増やす。また、実施に当たっては、水産業のもつ多面的な機能を多くの人に理解いただき、恒久的な活動とするため、住民、観光客を巻き込んだ市民参加型の活動とするよう進める。
|●担い手対策
①漁業者、漁協は全国漁業就業者フェアや研修制度を活用し、担い手の確保育成に努め、漁業経営の継続的安定を図る。
●体験漁業等の海業の推進
①観光協会と連携し、令和5年度から開催したサザエつかみどりイベントの参加者人数を増やして実施する。
②観光協会及び遊漁船業者は、ホームページやSNS等により釣りイベントや釣果情報を発信する。