敦賀地区地域水産業再生委員会|①水産資源増殖の維持と強化
・ 採貝漁業者は漁協と協力して、採貝漁業者の冬場の収入源となっているナマコについて、今年度は5万5000個の稚ナマコを放流する。放流した稚ナマコが定着、増殖できるよう漁協は、ナマコ育成魚礁を60基設置し、漁獲量を拡大させ漁業所得の向上を図る。また、近年高単価で取り引きされているタコの資源増産を図るため、ナマコ育成魚礁60基の全基にタコツボを設置する。また、漁協は延縄漁業者と一本釣り漁業者と協力し沖合にコンテナによる保護魚礁を設置し資源の増大を図る。
・ また、採貝漁業者は漁協と協力して、地元消費の多いサザエ、アワビについては、今年度サザエの稚貝1,000㎏、アワビの稚貝36,000個と、近年資源量が減ってその希少性から高値で取り引きされるアカウニの種苗30,000個を放流し、増殖を強化する中で漁業所得の向上を図る。
・ 延縄と刺網漁業者は漁協と協力して、年1回海底耕耘事業を実施して底質改善を行う中で微生物を増殖させ、当該微生物を餌とするエビ類を増やし、このエビ類を餌とし高値で取引きされる甘鯛(若狭ぐじ)やヒラメの漁獲量を増加させることにより、漁業所得の向上を図る。
・ また、延縄と刺網漁業者は漁協と協力して、海底耕耘を行った漁場にアマダイの稚魚1,300尾とヒラメ稚魚5,000尾を放流し、アマダイとヒラメの漁獲量の増加により漁業所得の向上を図る。
・ 採貝漁業者、延縄・刺網漁業者と漁協は、福井県栽培漁業センターをはじめとする関係者と、ナマコ、サザエ、アワビ、ヒラメの放流に最も適した場所、放流方法等を検討し増殖拡大に向けて取り組む。
・ 漁協は、採貝漁業者と近年進行している磯焼け対策として有害生物(ムラサキウニ)の駆除と海藻種苗を利用して藻場の造成、保全を図る。また地元の小学校で「磯焼け」についての教育活動を実施する。
・ 漁協は、全ての漁業者、漁業者の家族や地域の子供たちなどに呼びかけて、ポリタンクなど外国からの漂流物が多い海岸で漂着物収集等のクリーンアップ活動を行い、漁業の効率性、生産性を向上させ、また環境の改善や海・浜のイメージアップを図る。
・ 漁協は、近年増加傾向にある密漁者への対策として、既存の密漁防止看板の補修を行うとともに、新たな設置場所の検討を行い、密漁者を減らし資源確保を図る。また、密漁が多発している地区の沿岸を漁船で巡回する密漁防止パレードを実施する。
②市場での魚価向上に向けた取組の強化
・ 養殖漁業者、底曳網漁業者、定置網漁業者、延縄漁業者、刺網漁業者は仲買人からの需要が特に高い養殖マダイ、赤カレイ、アマダイ、スズキ、アジ、サバ、ブリ類、サワラに従来の活締めに加えて神経締めを実施し、魚価向上による漁業所得増大を図る。
・ また、定置網漁業者と刺網漁業者などの関係漁業者は、活締め、神経締めを施す魚については、漁協が既に荷捌き所に設置している滅菌冷海水で洗浄し、鮮度保持を徹底する中で出荷を行い、魚価の向上で漁業所得の向上を図る。
・ 漁協は、活魚での販売ニーズが高い魚(ヒラメ、カレイ、トラフグ、タコ、オコゼ、ホウボウ、カワハギ、ヤリイカ等)について、滅菌冷海水仕様の小イケスで出荷調整を図りながら、単価の高い時に販売するなど、衛生管理と鮮度保持により高単価販売に努め、漁業所得の向上を図る。
・ 延縄漁業者は、ブランド魚「若狭ぐじ(アカアマダイ)」について、出荷の際の下氷で魚の表面に傷が付かないようにするため、緩衝マットの使用を徹底し、800g以上の魚は神経締め処理を行い「若狭ぐじ極」として販売して魚価向上に努め漁業所得の向上を図る。
③新ブランド魚の確立とPR活動・販路拡大
・ 養殖漁業者は新たにマガキの試験養殖に取り組む。県、水産試験場、県立大学等の関係機関と連携し、成長具合等を観察しつつ敦賀でのマガキ養殖の確立のための情報収集を行う。
・ 漁協は、養殖を始めた「ふくい岩がき(イワガキ)」について、浄化設備を整備し、生食用出荷体制を構築することで、知名度向上や利用促進を図る
・ 県の養殖ブランド魚である「ふくいサーモン(トラウトサーモン)」、「若狭まはた(マハタ)」の養殖に取り組み既存の養殖魚にバリエーションを加え、消費者のニーズに対応する。
・ 養殖漁業者は、ブランド養殖魚「敦賀ふぐ(トラフグ)」、「敦賀真鯛(マダイ)」、「ふくいサーモン(トラウトサーモン)」、「若狭まはた(マハタ)」の地産地消、消費拡大に向けて地元のイベントでふぐ汁等を販売するとともに、県外でのイベント等に市・観光協会とともに参加しブランド地魚のPRをする。また、この取組の中で購入者のニ-ズや魚の持ち帰り時の課題等について収集・分析し、次年度以降の取組に生かすこととする。
|①新規就業者の確保
・ 若手人材の育成に向け、漁協青年部の活動をサポートする。
・ 大学との連携によるインターンシップ受け入れ(職業体験)を実施し、地域での就業促進を進める。
②地産地消のPR活動・漁家民宿でのブランド地魚の利用促進
・ 敦賀市は、市民への地元海産物の知名度向上と魚食普及推進を目的として、市の学校給食で地元海産物を取り入れ、給食で利用してもらうため、学校給食水産物地産地消推進事業に取り組む。
・ 漁家民宿で「若狭ぐじ(アカアマダイ)」、「越前がに(ズワイガニ)」、「敦賀ふぐ(トラフグ)」、「敦賀真鯛(マダイ)」、「若狭まはた(マハタ)」、「ふくいサーモン(トラウトサーモン)」等のブランド魚の利用促進でブランド力を強化し、漁村の活性化を図る。
③北陸新幹線敦賀延伸開業後の取組
・ 養殖漁業者は、北陸新幹線敦賀延伸開業1周年イベント等に積極的に参加し、県内外のPR活動に努めるとともに、これまで使用していたポスターやチラシ、のぼり旗のデザイン刷新も含めて検討する。